アナリーゼ ソルフェージュ 音楽理論

オクターブ以上の音程になったとき

前回

楽典を一緒に読んで見ましょう!のシリーズ、前回に引き続きp.76音程の項目の続きからいきましょう。

この辺は本に書いてある通りで特に解説の必要はないかもしれませんが、注意したいポイントの補足のみしておきましょう。

度数は二つの音の間隔がオクターブを越える場合も数え方は同じで、例えばドとオクターブ上のレならドレミファソラシドレと数えて9度といいます。

これはオクターブ(8度)+2度で10度とは言わないのですね。

オクターブ(8度)+2度でドレミファソラシドレの9度です。

こんな風に音の距離をパッと見で判断できるということは、2度なら濁りの気配や滑らかな旋律の流れが、3度なら明暗硬柔のニュアンスが、4・5度なら和声の枠組みや透明感が情報として捉えられるということ。

楽典はただの算数ではないのです。

設定されている問題の数をこなすほど、その判断が正確で速くなっていきます。

理屈だけ知ってわかった気になっても、実際の現場で読譜に役立てやれなければ無意味です。

ぜひ設問は『残さずに』『飛ばさずに』取り組んでくださいね。

それでは簡単なのでp.77の例題をやってみましょう!

解答も書いてあるのでわかりやすいですが一応順番に見ていきます。

1.ドレミファで音が4個なので4度

2.ミファソで音が3個なので3度

3.ドとド#ですがドレミでいうとどちらもドで音が一個なので1度

4.ソラシドレミで音が6個なので6度

5.ソラシドレミファで音が7個なので7度

6.ソラシドレで音が5個なので5度

7.ファソラシドレミファで音は8個

8.ドシラで音は3個

9.ミレドシラソファミレドで10個

10.レドシラソで5個

11.ソとソ、同度なので1度

2つの音の間隔のことなので、途中で音部記号が変わっても数え方は同じです。

シンプルですね!

例題、簡単ですが「バカバカしい」とか「めんどくさい」と思ってサボると後になるにつれて忘れたり意外にわかっていないことが出てきたりしがちなので、ぜひ簡単なうちからやってみてくださいね!

 

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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