基礎合奏をするときはどんなことに注意して進めていますか?
ただなんとなく音を伸ばし、音程が合うかどうかだけ気にしても面白くない練習になってしまうでしょう。
せっかく他の楽器の音を聴きながら練習できるのならその機会を有効に使いたいものです。
では音程や出だしの揃い具体だけでなくどんなことに注意するといいのでしょうか。
例えばフルートとクラリネットがユニゾンやオクターブ違いで演奏するとき、どんな音がするでしょう?
場面にもよるでしょうがフルートのキラキラした音とクラリネットのしっとりした音、ただ同時に出して音程とタテが合っていさえすれば良いわけではありません。
核になる役割と核に響きを付ける役割とか、エッジを出す係と厚みを増す係とか色々なパターンが考えられます。
同じ楽器でのユニゾンだって、対等ではなくどちらかがメインでもう片方は響きをつけて広がりを出す役割だったりします。
楽器の組み合わせによっても場面によっても変わりますが、せっかくひとりではなく誰かと一緒に基礎練習を合わせられる機会があるならやっておきたいことはたくさんあります。
たとえば何の楽器が何本、それぞれお互いがどういう役割りか確認してからその役割りの順番で重ねていくと全体のサウンドがまとまって意味のわかるものになります。
音程と発音、音量バランスなど最低限のことだけでなく、工夫次第で発展させた練習も基礎合奏ではできるはず。
「基礎をやって次は曲!」と大急ぎで進めるのではなく、シンプルな基礎合奏のパターンを使ってアレンジしていく丁寧な練習は、曲になった時に役立つ音楽力を鍛えてくれますよ。