根気よく基礎もやっていこう!そう決意しても長続きしない・・人によってはダイエットとか禁酒・禁煙なども同じことが言えるかもしれませんね。
わたしが音楽の基礎をやり直そうと思い立ったとき、はじめは「数年かけてやろう」なんて思ってはいませんでした。
そんな時間はない気がしたし、根気が続くとも思えなかったし、第一演奏もしてるのにその仕事をセーブして勉強をやり直し終えた数年後って一体何歳になってるの?とモヤモヤしていましたから。
そこで「とりあえず半年だけはレッスンに通ったり勉強したりを集中してやってそれでダメなら別の方法を考えよう!」というつもりで改めてゼロからソルフェージュのレッスンを定期的に受け始めたのでした。
わたしの場合は運良く的確な指導をしてくださる良い先生にめぐり会うことができたので、やっているうちに自分でもどんどん変化していくのがわかって、そうすると今度は学びを深めていくのが面白くなってきました。
ちゃんと効果のある指導をしてくれる先生に出会えるかどうかが運次第という日本の音楽教育の状況は考えさせられますが。
ダルクローズのリトミックやアレクサンダーテクニークも平行しつつ、結局3年間はソルフェージュのレッスンに通いました。
仕事をセーブして集中してレッスンを受ける!と決めた半年間が、自分にとって音楽的な価値観や基礎の演奏への応用を含めてとても有意義な時間になり、その後の活動に大きく関わる変化のきっかけになったのは確かだと思っています。
だからこそ、ソルフェージュだけでなくアナリーゼや演奏のための心と身体のことなども含めた集中コースとしてベーシック講座や専門家コースを本気で学びたい方向けで開講しています。
もちろんそういう学び方が誰にでもできるわけではないでしょう。
ですから体験レッスンでの継続プランのご相談で、どなたにでもそういう集中コースをオススメするわけではありません。
心身のことや奏法にだけ興味がある、または単発で受けたいという方にはクラリネットの個人レッスンかアレクサンダーテクニークをオススメしており、ソルフェージュやアナリーゼは月1回以上(できれば週に1回以上)定期的に通える方にのみご案内しています。
ソルフェージュやアナリーゼは一度や二度受けただけでは何も変わらないのが当然。
そしてある程度の蓄積がない段階で一回ごとの間隔が長期間空いてしまえば、すぐに学びがリセットされてしまいます。
継続は出来ないという場合、お互いにお金と時間が無駄になりもったいないので、数ヶ月に一度などの方はお引き受けしていないのです。(もちろん「体験してみたいからまずは単発で!」という方は大歓迎です)
反面、「この期間はがんばる!」と決めて定期的に通われる方は、アンサンブルの耳も良くなったり、奏法も自分で選べるようになったり、曲の解釈も演奏しながらパッと自分で出来るようになったりと確実に変化していらっしゃいます。
プロで演奏の仕事をされてる方もいますが、趣味で吹奏楽をやっていてもうひとつ上手くなりたいという方がほとんどです。
何年もかけてと思うと踏み出すのに勇気が必要かもしれませんが、その立ち止まってる間も人生は進行しているのですよね。
勉強するかどうか迷いながら過ごすストレスフルな間もあなたの人生の貴重な時間です。
自分がやってみての実感ですが、どうせやるなら早いにこしたことはないと思います。
もちろんやらないのも自由ですが状況を変えたければ思い切って「この期間は集中してやる!」と決めてしまうのもひとつの手段かもしれませんね。