アレクサンダーテクニーク 思考と心 練習 身体の仕組み

なかなか練習に取り掛かれない

普段練習を開始するときに「練習したい気持ちになってから準備をはじめよう」と思ってはいませんか?

それで問題なく練習に着手出来ているならいいでしょうが、もしも「ついだらだらしてしまってなかなか取り掛かれない・・」という日が多かったら、ちょっと取り組み方を変えてみるのもおすすめです。

 

人が何かを決断したり自制したりするのにはあるホルモンのエネルギーが必要で、そのエネルギーは一日に使える量がだいたい決まっているのだそう。

一日仕事で色々決めたり我慢したり何か選んだりなどした後、練習をし始めることにも決断が必要だったらどうでしょう。

帰った時にはもう一日分の決断力を使い切ってしまってるのかもしれません。

疲れている時に何も考えたり決めたりしたくないと感じた経験は誰でもあるでしょうが、やるかやらないかの選択肢があればどちらを選ぶにしろ決断力が必要になります。

やりたいことや続けたいことは何も考えなくてもできるように習慣にしてしまうのが良いとはよく言われます。

吹くか吹かないかは考えずとにかく楽器をケースから出して、それからどうするかは考えず取り合えず日課にしてる練習のパターンをやってしまう。

そのうちにさらにこなしておきたいことや試したいことが出てきたらやればいいし、そうでなかったら終わりにしても良い。

そんな練習への取り掛かり方もありかもしれません。

もちろん音を出すならどういう目的の練習かはわかっていたいものですが、そんなことは毎日認識しているならいちいち悩まなくてもわかっているはず。

もし日々なかなか取り掛かれなくて「自分は意思が弱い・・」と感じていたら、それは無意識の習慣にはなっていないというだけのことかもしれません。

考えずに始めてしまう習慣、取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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