指がどうしても無駄に力んでしまう・・それに対して「力みをやめましょう」「脱力しましょう」というアドバイスをするのは実はあまり効果がありません。
どうしてかというと、指が力んでしまうのは楽器の重さを支えようと握る動作をしていたり、フォームなどを保とうとしていたり、など何かしらその動作が必要な理由があるから。
不具合のあることでもわざわざそれを行っているなら、何かしらその動作を行うことを必然とする理由があるはずなのです。
本人は「偶然つい無意識に」と思っていても、それは同じこと。
そういうときには見えている問題である指をどうこうしようというレッスンよりも、何か他に指以外でするべきことをさぼっているためのフォローなのではないかとか、過去の習慣からの思い込みで余計なことをしていないかなど、大元の原因を探して解決することも大切です。
例えば楽器がグラグラしないように指の力で楽器を支えながら吹いているのなら、楽器の固定は口に当たってる部分やストラップに任せる。
そんなほんの少しの意図の変化だけでも指回りはスムーズになったりするもの。
指とか腹筋とか演奏に関わる身体は、偶然やたまたまではなく意図によって動いてコントロールされているので、問題の原因は身体のことだけでも思考など心のことだけでもなく両方が複雑に関係しあっています。
気になっている問題が実は思ってもいない原因で作られてるなんてこともあったりして、興味深いことですよね!