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シンコペーションの吹き方

楽典を一緒に読んでみましょうのシリーズ、今回はp.64のシンコペーションの項目から見て行きましょう。

 

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シンコペーションというのは平たく言うと強拍が移動した感じのするのもののことです。

なので次に来るはずの強拍がタイや休符でずらされて聴こえるものをそう呼びます。

そのずらされのパターンがいくつか本に載せてありますね。

p.67の譜例55などはタイではなく休符がシンコペーションを感じさせる例になっています。

他に譜例57はアクセントの表記でシンコペーションになっていたり、譜例58では違う拍子に感じられるような例を出していますね。

こんな風にシンコペーションがずっと続いて別の拍子に感じられる表記を「ヘミオラ」とも呼びます。

でもずっと強拍がずれ続けるとだんだんずれている感じがしなくなり、それが本来の拍子のように感じられてしまいます。

なのでシンコペーションだと感じさせるためには、頭拍にベース音があったりなど何か基準になるものが必要です。

作曲家があえて拍子として設定したものと違う聴こえ方をするような音形を書いているということは、そこは拍子通りではないアクセントを強調して特徴を出したいところでしょう。

拍子自体を変えたのではないのなら、そこはシンコペーションとして聴こえて欲しいところのはず。

演奏する時には、拍子が変わったものとしてではなくシンコペーションとして聴こえるよう心がけたいものです。

そのあとp.68からの「リズムに関する記譜上の注意」の項目は、一目でどんな譜割りかわかるような表記をしましょう、ということが書いてあります。

音符の旗の結び方とかの見た目のお話なのでアレンジをしたり、楽譜を書き直したりすることのある方は、自分が見やすいかどうかに気をつければ自然におかしな表記にはならないでしょうからこの項目は覚えたり心配したりしなくても大丈夫だと思います。

引き続き次はp.75の第四章「音程」のページからみていきましょう!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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