「楽器の練習は1日休んだら3日分下手になる」とはよく聞くでしょう。
ではお休みの日も練習は休まず続けた方がいいのでしょうか。
音大受験生なら土日もお盆もお正月もなく練習するのが当たり前です。
そしてそれができる時間やお金、体力や家族のサポートなどがあります。
でも大人になるとそうはいきません。
平日に仕事をした疲れを土日には取らなければならないし、家事や楽団の練習があったり、子供のお世話が必要だったり。
音楽だけやっていればいいという場合と比較して、時間も体力も使える量は限られてくるでしょう。
そんな中で、休まないで練習する方がいいのか?という質問を改めてもう一度考えてみます。
確かに筋力維持や新しい奏法を身に付けるという目的を考えるなら休まない方がいいでしょう。
ただし、疲れてしまっていたり別のことが気になっていたりなどの状況で、新しい発見や喜びのない義務的な練習になるなら?
それならむしろ休んだ方がいいかもしれません。
「楽しい!」「もっとやりたい!」というポジティブな気持ちで向き合うのでなければ、細かい部分への注意力も落ち、せっかく練習したことの脳への定着も悪くなってしまいます。
そんな状態でも「絶対練習する!」と心がけるのは果たしてどうでしょうか。
義務的にやり続けて音楽や練習がイヤになってしまうよりは、一旦休んで身体だけでなく頭もリフレッシュさせる。
その上で改めて別の機会に新鮮に演奏に向き合うという選択。
それはサボるのとは違った建設的な取り組み方と言えるかもしれません。