録音して振り返りながら練習を進める。
それは演奏動作と耳からの情報収集の両方を同時に行うよりも、聴くことに集中した方が脳内がクリアで客観的に分析できるので良い習慣です。
では。
録音した音の何を聴いていますか?
はっきり言って録音機は音色やバランスのモニターにはあまり向きません。
マイクによって拾いやすい音域やスピーカーなど出力する機械によって出て聴こえ
やすい音域が違うので、生音と違ってしまうから。
一度ピアノとのアンサンブルでスマホのボイスレコーダー機能と演奏録音用の機械でどう違うのか試したことがありました。
結果、わたしの持ってるものではスマホの方が録音機よりも高音を拾いやすく低音を拾いにくかったです。
スマホの音はキンキンしてバランスもクラリネットばかり出て大きく聴こえるのに、録音機ではピアノもクラリネットも割りと普段の音に近く、バランスもちょうど同じくらいに鳴っていました。
もしもスマホの録音だけを聴いてバランスを作ってしまったら、本番ではクラリネットが小さすぎて埋もれることになっていたでしょう。
ではリズムやフレーズのタイミングなどはどうでしょうか。
これは機械の特性によって遅れたり速くなったりというものではないのでアテにしてもよさそうですね。
全体を通してみての流れなども、機械によって変わるわけでないので参考になる情報かもしれません。
CDにして再生するための録音と自分の耳の代わりに使う録音は全然聴き方も違いますから、録音機の使い方で迷ったときは「何を知りたくてこれを聴くのかな?」ということを確認してみると良いかもしれませんね!