ソルフェージュ 練習

録音の聴き返し方

録音して振り返りながら練習を進める。

それは演奏動作と耳からの情報収集の両方を同時に行うよりも、聴くことに集中した方が脳内がクリアで客観的に分析できるので良い習慣です。

では。

録音した音の何を聴いていますか?

はっきり言って録音機は音色やバランスのモニターにはあまり向きません。

マイクによって拾いやすい音域やスピーカーなど出力する機械によって出て聴こえ
やすい音域が違うので、生音と違ってしまうから。

一度ピアノとのアンサンブルでスマホのボイスレコーダー機能と演奏録音用の機械でどう違うのか試したことがありました。

結果、わたしの持ってるものではスマホの方が録音機よりも高音を拾いやすく低音を拾いにくかったです。

スマホの音はキンキンしてバランスもクラリネットばかり出て大きく聴こえるのに、録音機ではピアノもクラリネットも割りと普段の音に近く、バランスもちょうど同じくらいに鳴っていました。

もしもスマホの録音だけを聴いてバランスを作ってしまったら、本番ではクラリネットが小さすぎて埋もれることになっていたでしょう。

ではリズムやフレーズのタイミングなどはどうでしょうか。

これは機械の特性によって遅れたり速くなったりというものではないのでアテにしてもよさそうですね。

全体を通してみての流れなども、機械によって変わるわけでないので参考になる情報かもしれません。

CDにして再生するための録音と自分の耳の代わりに使う録音は全然聴き方も違いますから、録音機の使い方で迷ったときは「何を知りたくてこれを聴くのかな?」ということを確認してみると良いかもしれませんね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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