楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp.31からの音符と休符のところを見てみましょう。
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これは普段合奏をしてる方には当たり前なことばかりなのでサラリと通り過ぎますが、本には書いていない部分をいくつか補足しておきましょう。
最初に音符と休符の長さについて書いてあり、ここは特に説明はいらないと思います。
「たま」「ぼう」「はた」などの名称も覚える必要はありません。
音符については複付点だけ簡単に解説しましょう。
通常の付点音符についてる点、これは音符の長さの半分です。
付点4分音符なら8分音符3個分の長さになります。
そして複付点になると、一つ目の点の長さのさらに半分の長さが足されます。
休符になった場合も同じですね。
それから長い休符のときは何小節かまとめて書いてあるのもほとんどの方が見たことがあると思います。
これ、演奏中に数え損ねると迷子になるのですよね。
オペラなどは800小節休みということもあるので、落ちないために音を出してるパートなどをメモしておくと安心です。
例えば自分の出る6小節前からフルートが出てくるならこんな風に。
この他のパートをメモしておくのは楽譜を見失わないためだけでなく、自分が音を出していない間に音楽がどう進行展開しているのかを知る手がかりにもなります。
パートリーダーやコンサートマスターをするなら、自分の音符だけでなく全体の流れをパート譜の中で把握できるよう工夫しておきましょう。
それから連符は何拍に音符何個という数を覚えなくても、基本的には小節内の拍の数を数えたらわかります。
とはいえ小節線や拍子のない現代曲の場合は、決まった時間内にいくつ音を入れるのか知っておきたいかもしれません。
3、5、9連符は音符1つプラス、7連符は音符3つプラス、というのが一応のルールです。
こういう楽譜は意外によくあって、たとえばクラリネットならストラヴィンスキーの「三つの小品」もこのような書き方をされています。
この本には特に覚える必要の無いことも書いてありますが、一読しておくと困った時に調べることができます。
ベーシック講座の楽典ではこういう補足を入れながら読み進んでいきます。
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