「練習しなくちゃ!」「合奏に出席しなければ」そう思うほどやりたくない、行きたくない、そんてことってないでしょうか。
アレクサンダーテクニークでは、否定形の意図は身体への指示としてはあまり有効でないとよく言われます。
「○○しないように」ではしたいことが具体的でないので身体に動きを引き起こせないというのが理由のひとつ。
もう一つの理由は、何かしてはいけないことがあると思っていると、それ以外のこともストップがかかりやすくなるから。
それにしては冒頭で挙げた自分への指示、「○○をしなければ」というのは肯定的だからやりたくない気分になるのは変だなと思いませんか?
「○○するべきだ」「○○しなくちゃ」こういう考えは一見したところ肯定的な表現に感じられます。
けれど。
何かしなければならないことが頭にあると、気になって他のことに手を付けにくくなったりしますよね。
これには「するべきこと以外は今はしない」という否定のニュアンスが含まれているから。
別のパターンで言うなら「○○しないことを禁止する」という二重否定で一見肯定的に見えているのかもしれません。
わたしの個人的な感覚では「○○しなければ」というのは窮屈で選択肢が限られてる感じがするので、それを自分は本当にやりたいか改めて考えてみて「やったほうが良い」ではなく「やりたい」とか「さっさと終えてしまいたい」と思ってから着手する方が作業効率が上がる気がしています。
考え直すと言っても3秒くらいのことなので、実際にはすぐに動き出せます。
「やらなきゃならないけどやる気がでない・・」そんなときは一度立ち止まって、自分にどんな声がけをしているか考えてみるのも良いかもしれませんね!