アレクサンダーテクニーク 合奏・アンサンブル 本番 練習 身体の仕組み

曲の最後が苦しくなるとき

長い曲を練習するとき、いつも最初からはじめて後半に行くにつれて疲れていき、終わり間近になるとヘロヘロ…「最後がうまくいってないけど今日はもう疲れたからまた今度」なんてことになってはいないでしょうか?

有吉尚子です。こんにちは!

途中から始めればできるけど本番では最初から始めるんだし、なんて思うかもしれませんね。

それは確かにその通り。

とはいえ、分解した方が集中して細部が丁寧に練習できるのなら、それを避ける必要はありませんね。

私が大学に入りたての頃に教えてもらった練習の仕方に、後ろから見ていくというのがありました。

長くて複雑な曲を練習するときに役に立ったのでご紹介します。

これはある程度譜読みができて通したときにどうなるかな、という段階でする練習です。

曲の最後にかっこいい複雑なパッセージがあるようなこと、結構ありますよね。

まずそういう部分から曲の最後までを通してみます。

最初からやるとできなくてもそこからならできるってことは多いでしょう。

それができたら次はさっき始めたところのほんの1フレーズ前から初めてまた最後まで通します。

次はもう1フレーズ前から初めてまた最後まで通します。

この繰り返しで曲の最初からになるまで遡り続けます。

そうすると曲の中で一番たくさん吹いたことのある部分は最後の苦しくなるところになりますね。

いつも最初からはじめてヘロヘロになり曲の最後は一番苦しいのに一番不慣れな状態になっていては緊張したりいつもと違う状況の本番で失敗したとしても不思議はないですよね。

吹き続けて苦しい度合いも徐々にあげていくことで体力作りにもなり大変な場面をたくさん練習することにもなり、とってもいい練習だと思います。

私も実技試験の直前の時期なんかによくやっていました。

ピンときたら取り入れてみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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