美しいフレーズを歌うほどテンポがもたれて遅くなったり、興奮するフレーズではどんどん前のめえりになって加速したり、なんてことはないでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
よくクラシックはテンポが自由に動かせて、ロックやジャズは常にインテンポ、なんて聞いたりします。
だとするとテンポ・リズムの正確さってクラシックをやるにはさほど重要な要素ではないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
たしかにクラシック作品の演奏では曲に抑揚をつけるためにritやrubatoを使いますし、色んな揺らぎはあります。
でもそれが活きるためには、基準になるものが必要です。
人の耳はそもそもの基準に比べて変化があるからこそ揺らぎを感じられるのですよね。
その基準の軸がないと伸びたら縮む、巻いたら緩む、そういう帳尻合わせができず気持ちよく歌うほどテンポが遅くなっていったり、興奮する音形になるといつのまにかどんどん走っていったりしてしまいます。
そうなるとritもrubatoも感じられなくなりますから変化した後に戻ってくる軸としての基準のテンポを自分の中に持っておくのは大切なことですね。
そんなことを身につけるのもソルフェージュのレッスンの要素の一つです。
演奏していてもテンポ感やリズム感に自信が持てない・・なんて方はぜひレッスンでお会いしましょう!