「やる気がないなら出て行け!」「できなかったら罰として 走ってこい!」こんな指導、今ではほとんど見かけないのでちょっと懐かしいですね。
不快な思い出として心に残っているという方も少なくないのでは、と思います。
有吉尚子です。こんにちは!
この昔なつかしい指導、ちょっと逆の発想として、もしも自分が当時の先生の立場になってみることができるなら、どんな風に指導するでしょうか。
最初から意欲にあふれた生徒に教えるのは簡単ですよね。
そうじゃない場合、やる気のない人は排除するか、なんとか一緒に楽しめるやり方を模索するかの二択になると思います。
アマチュア楽団や専門家を目指さない生徒さんの場合は、特にやる気に満ち溢れている訳ではないけど音楽は好き、という人も多いです。
そういう人は「やる気がないからダメ」なのでしょうか。
なかなか練習ができない日が続いたとしても、やっぱり音楽をしたいから合奏の現場に出かけるのですよね。
その上で、その人の生活に音楽よりも優先したい大切なことがあるとしたら、それは責められるようなことなんでしょうか。
演奏をよりよくするために努力したいとか可能な限りの準備をして合奏に臨むというのはプロなら当たり前の前提条件です。
でも別にそういうコンセプトで集まった訳ではないアマチュアの楽団で出席率のいい熱心な人がそうでない人を批判したりして人間関係が悪くなってしまうのは、そもそもコミュニケーションが必要なアンサンブルにも悪い影響が出るしせっかく出会ったご縁が壊れてしまうのはもったいないことですね。
もちろん趣味だとしても真剣に音楽を掘り下げたいと思うのは素晴らしいことですが、それを主張する時には少し立ち止まって相手が同じ志を持った仲間なのかどうかを考えてみるのもいいかもしれませんね。
みなさんが思いを共有できる仲間と音楽を楽しめますように。