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カノン遊びで耳を良くしちゃおう!

いろんなパターンの聞き取りの練習をご紹介してきましたが、今回はさらにもう一歩ソルフェのスキルをアップさせる方法をご紹介いたします。

有吉尚子です。こんにちは!

カエルの歌で知られるカノン、これって決まった曲でなく即興的な要素も取り入れることで耳のトレーニングと聴き取ったものへの反応力を育てるような使い方ができるんです。

ダルクローズのリトミックではとてもよく使われる手法で楽しいしそれなりに頭も使うし耳のスキルアップにもなって一石何鳥かの都合のいいものなんですね。

具体的にはどんな風にすればいいのでしょうか。

楽団のお仲間と一緒にぜひやってみましょう!

まず一人がなんでもいいので即興で短くてシンプルなメロディを演奏し、それを聴いた人が一小節遅れでマネして行きます。

とはいえ初めからメロディをマネするのは難しいので、まずはリズムだけをマネするのが最初はおすすめです。

例えばこんな風に。

初めは音程の要素を無しにして聴き取るものも再現するものもリズムだけにしてみます。

手拍子や太鼓などでやってもいいでしょうし、楽器の一音だけを選んでその音でやってもいいかもしれませんね。

提示する人とマネする人では違う音を使うのがポイントです。

それに慣れたら次のステップ。

提示する人が音程のある旋律を演奏して、マネする人はそこからリズムの要素だけを聴き取って再現します。

それもすっかり慣れたら今度は音程も聴き取ってメロディも再現してみましょう。

今ご紹介した例ではマネする人が演奏し始める時に提示するパートの音程やリズムがシンプルになっていて、マネする時には単純な音形を演奏しながら聴き取ることに集中できるようになっています。

番号が進むごとに少しずつレベルが上がっていますが、似たようなシンプルな音形で何度かやって慣れてきたらリズムパターンを増やしたり音程の跳躍を広げたりしていくのがオススメです。

また提示する役とマネする役を交代してどちらも体験すると、提示する人にとっては音程やリズムを正確に表現する練習にもなるので交換しつつやってみるというのもいいですね!

ひとつ気をつけたいのは、聴き取って再現することがこのカノンのテーマです。

一緒に楽譜を見ながら、なんて使い方では意味が変わってしまいます。

慣れたら即興のメロディを作って休憩時間に遊びながら耳のトレーニングをしてみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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