前回の記事でダルクローズメソッドに基づいた番号唱のやり方とその効果についてご紹介しました。
有吉尚子です。こんにちは!
今回はその番号を各調スケールで歌うやり方をご紹介します。
楽器のコントロールに意識を取られないためと、半音や全音の正確な間隔を身につけるために、まずは楽器ではなく声でやってみることをオススメします。
人の声の音域で主音から主音まで各調で歌うのは、音域に限界があるので声楽家でないとなかなか難しいですね。
そこでダルクローズのリトミックではダルクローズ・スケールというものを使って声での番号唱音階をやります。
12345671と主音から順番に並べたとき、長音階だと3と4、7と1の間が半音であとは全音一つ分のインターバルになっていますね。
改めてそれをまず頭においておきましょう。
ドが主音のときはわかりやすいので簡単に歌ってみてください。
それができたら、例えば主音をソにしてみましょう。
低いソからでも高いソからでも訓練を積んだ声楽家でない限り楽には歌えないと思います。
そこで。
ダルクローズ・スケールでは真ん中のドの音からスタートするんです。
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
歌うのはこの順番です。
主音のソが1番なので当てはまる番号は
4 5 6 7 1 2 3 4
となります。
3と4、7と1の間が半音になるためにはファに♯をつけますね。
別の例で主音がシ♭になる場合は、主音のシ♭が1番なので
ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ド
2 3 4 5 6 7 1 2
となります。
何番と何番の間がどんなインターバルになっているかきちんと把握していないと歌えないと思います。
そして番号で音を考えるとその調性の中でのドミナントなのかサブドミナントなのか、なんていう機能がはっきり見えてくるはずです。
私のソルフェージュのレッスンではやりやすく面白くするために色んなメソッドのアイデアを使って実践的なことを行っているので、アマチュアの生徒さんでも初見で演奏しながらアナリーゼをとっても軽々とやってしまいます。
面白いなと思った方はぜひ取り入れてみてくださいね!