レッスンをする時、アンサンブルをまとめる時、パートやセクション練習の時などなど同時にいくつものことをする場面って多くないでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
例えば、
・生徒さんの音を聞きながら指や姿勢など身体の具合を観察する
・初見の楽譜を読みながら周りの演奏がどうなっているか注意する
・身振りで表現を先出しして音楽を誘導しながら声で色々指図する
などなど。
考えてみると音楽をする場面って同時に一つのことしかしていない方がまれですね。
こういうスキルってみんなどこで身につけているんだろう?なんて思ったことはないでしょうか。
私はレッスンで教え始めた頃に特によく感じていました。
やっていくうちに慣れるという面も少なからずありますが、これはソルフェージュのレッスンを受けることでもトレーニングすることができるのです。
どういうことでしょうか。
一般的にソルフェージュというと聴音と視唱なイメージですが、違うリズムを叩きながら歌ったりスコアリーディングの準備としていくつもの声部を同時に読んだりというのもソルフェージュに含まれます。
他にはリトミックのトレーニングでも口でメロディを歌いながら足では別のリズムをステップしつつ手では指揮をして、耳では次のリズムを聞き取る、なんていう訓練もします。
(子供向けなんてとても言えない難しさです。)
リトミックというと日本では子供向けな印象ですが、そもそもはスイスの作曲家であり音楽教育家でもあるエミール・ジャック=ダルクローズという人が音楽学校の生徒にソルフェージュのトレーニングをさせるための手法として始めた、音楽専門家のためのトレーニング方法なんですね。
複雑なソルフェージュは私のレッスンでも行っていますが、専門家のためのリトミックに興味のある方は最近は日本でもレッスンが受けられます。
行ってみたい方にはダルクローズ・ジャパン・リトミックスクール
http://www.dalcroze-japan.com/
というところがオススメです。
興味があれば是非どうぞ!