ミスをしないようにたくさん練習したのに本番だけ変なミスをするってことはなぜ起きるのでしょう。
有吉尚子です。こんにちは!
ミスが不安になるほど熱心な方ならテクニックの心配な箇所はすでに何度も繰り返し練習して 、筋肉とか神経とかのフィジカル面での問題はクリアしていることでしょう。
普段出来るというのはそのためのスキルはすでにあるということですから。
フィジカル面での問題が無ければ、脳から正しい指令が出れば身体はそれに反応するものです。
なのに、本番で変なミスをするというのは、演奏のための意図があやふやになる瞬間があるということ。
演奏のための意図っていうのはつまりソルフェージュや作品をどう見せたいかの考えですね。
大事な場面の最中に今日の夜ご飯について考える人は多分あまり多くはいないでしょう。
でも、身体のコントロールや他人からの評価など実は演奏そのものと関係ないことを考えてしまうことは結構あります。
身体のコントロールについては以前の記事で書きましたが、他人からの評価やコンクールの成績なんかも演奏そのものとは全く関係のない別のトピックなのですよね。
というのは、他人にはそれぞれ勝手に好きなことを考える権利があってそれを自分がはたからコントロールできるようなものではないから。
逆に考えると「自分のことをこう思って欲しい」というのを強要されて相手をどう思うか変えるということはほとんどの場合はないし、そんなことを考えている時のパフォーマンスは得てして面白くないことからもよくわかります。
それよりも作品の良さを伝えようという情熱を感じるパフォーマンスの方がずっと魅力的だったりしますもんね。
気をつけたいポイントの一つですね!