アレクサンダーテクニーク 思考と心 身体の仕組み

動きをスムーズにしたいなら

同じフレーズでも吹いてるときにそれを好きだと思う時と嫌いだと思う時には動きやすさに違いが出てくるものです。

吹いてる動作じゃなくても階段の上り下りや荷物を上げ下ろしそれにただ歩くことなんかでもその違いは実感できるでしょう。

人の動作は考えてることから引き起こされるので喜んでやりたいと思ってる時は快適に動くことができるけれどやりたくないと思ってる時は動きにも葛藤が起きるのは自然なことですよね。

でもこれ、具体的には身体の何が違って動きの質が変わるのでしょう?

答えから言ってしまうと身体の一番軸の部分がどうなってるかということに影響されてるのです。

身体の一番の軸というのは頭蓋骨と首の骨が接する部分。

AO関節とか環椎後頭関節なんて呼ばれます。

その関節に関わる筋肉である後頭下筋群が力んでるかどうかで末端の手足や胴体の表層の筋肉の使い心地が違ってくるのですね。

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けたことがある方はよくわかると思います。

もちろん全身の協調作用が動きの質には影響していますが、協調作用の大元はAO関節なのです。

「イヤだな、やりたくない」と感じる時は無意識のうちに頭と首を力ませて固めてしまうというのはとってもありがち。

反対に「好きだな、楽しい!」と思ってるときには頭と首に力みは生まれにくいので全身が動きやすい状態になれるんですね。

「首を縮めよう」なんて思っていなくても思考に矛盾や葛藤があると身体はその矛盾や葛藤を持って動こうとします。

身体は意図に逆らって変なことをやっているわけではなくちゃんと意図通りに動いてくれているのですね。

「何か快適じゃないな」

「もう少しスムーズに動きたい」

そんなときは身体の状態に注意してみたいものですが、主に頭と首を繋ぐ関節がどうなっているかを気にしてみると動きの質をコントロールできるかもしれませんね。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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