レッスンのときに曲の解釈や表現について教わったとき、「正しいことを教わった!自分は間違っていたんだ」と思ってはいませんか?
先生が教えてくれたことは、唯一の正解ではありません。
自分に無かったアイデアや今まで知らなかった見方を教えてもらったら試してみたくはなるでしょう。
それは楽しいことですし学びの過程としては健全なこと。
ただし。
ここで注意したいのは、先生は自分が持っている中からひとつのアイデアを提案してくれただけだと知っておくこと。
音楽は小学校の算数のように答えの決まっている問題ではありません。
唯一の正解を持ってる人は世の中にはいないのです。
みんなそれぞれの見方や解釈の仕方を持っているだけ。
盛り上がる場所を落ち着きだと思っていたり、激しい表現の求められる場面で穏やかにしようとしたり、そんな根本的な楽譜の読み方の勘違いがあれば「それはこういう読み方をするものですよ」と教えてくれることはあるでしょう。
でも、楽譜を的確に読んだ上で感じることや、取り入れたい表現は人それぞれ違うのが当たり前。
知らなかったことや違う見方を知る機会として、誰かの解釈を参考にするのは刺激にもなり面白いものですね。
レッスンでは基礎的な奏法や読み方などをクリアした後には、そういう場面もたくさんあります。
新しいことを知るたびに「自分は間違っていた!」と自己否定をする必要はないのですよ。
参考にしてみてくたさいね!