本番当日のゲネプロが終わった後、あとは本番に臨むのみ!というタイミングで「あそこのソロ、もっとこうしたほうがいいんじゃない?」なんてアドバイスに遭遇したことはあるでしょうか。
自分からフィードバックを求めたようなときには、はっきり伝えてもらうとすごく助かりますよね。
逆に困るのが「よし、これで行こう!」と固まったタイミングで
「そこ速いよ!いやいや今度は遅いよ!」
「もっとこんな音色にしたら?」
など、すぐには変えられないようなことを言われるとき。
もう音を出せるのは楽屋だけというタイミングだと、修正するにも時間も会場の音響も使えなかったりしてかえって混乱させてしまうこともあるのですよね。
そういうダメ出しをする人は言われた相手が快適に演奏に向き合えるかどうかとか、演奏プランを変更するだけの時間や心の余裕があるか、ということはお構いなしに伝えてしまうことも少なくありません。
それは本人に「これを言いたい」という欲求以外の周辺事項を考慮に入れる余裕がないから。
建設的で直後の本番に活かせる内容なら、素直に受け止めて試してみるのも大切です。
でも建設的でない言いたいだけのダメ出しテロに行き会ったら「本番前で神経質になって余裕がないんだな」くらいに受け取っておくのがいいかもしれません。
自分が仲間に何か伝えようと思ったときには、どう伝えたら萎縮したりせずお互いに快適に本番を迎えられるかということも考えながら建設的なコミュニケーションを取りたいものですね。