ロマン主義の作曲家として知られるロベルト・シューマン、彼の書いた音楽新報という雑誌から抜粋でまとめられた「音楽と音楽家」という本を読みました。
有吉尚子です。こんにちは!
シューマンは作曲家としてだけでなく批評家としても教育者としても優れた人でした。
本文はもちろんですが、後ろの方に「音楽の座右の銘」として載ってるものが、現代でも価値の高い言葉ばかり。
すごく共感できることがたくさんだったので引用して少しだけご紹介します。
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・一番大切なのは耳(聴音)をつくること。
・機械的な練習だけではABCを速く言えるだけなのと同じで、それだけで万事解決するものではない。
・拍子を正しく守って弾くように。多くの名人の演奏を聴いていると、酔っ払いが歩いているようだ。そんなものは手本にしないように。
・やさしい曲を上手に、きれいに、ひくよう努力すること。
その方が、むずかしいものを平凡にひくよりましだ。
・たとえ声がよくなくても、楽器の助けをかりないで、譜面を見て歌えるようになること。
そうすると聴音がますます鋭敏になる。
・ひく時には、誰がきいていようと気にしないこと。
・いわゆる華麗な弾き方が、達者にこなせるようになろうと心がけないように。ある曲をひく時には、作曲家の考えていた印象を呼び起こすように努めなければいけない。それ以上を狙ってはいけない。作家の意図を越えたものは漫画と同じだ。
・歌手の話は、いろいろためになる。けれども、何もかも言われる通りに信じてはいけない。
・勉強に終わりはない。
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ほんのごく一部のご紹介ですが、どの言葉も的確で鋭いですね。
シューマンは芸術文化のことも教育のことも本当に大切に考えていたことがよくわかってこんな言葉の数々に触れると身が引き締まる気がします。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね!