楽器やマウスピースの選定のとき、「今までのものよりも大きな音が楽に出てしまって変だからこれは選ばない」なんてこと思ったことはありませんか?
有吉尚子です。こんにちは!
「音が抜けすぎるからこわい」「コントロールする自信がない」
なんて理由をつけて結局それまでと大差ないものを選んでしまうなんてこともありがちですね。
客観的に見てみるとおかしな話ですが、なぜ今までよりも楽に良い演奏をできる仕掛けがイヤなのでしょうか。
まず普通に考えて新しい仕掛けになるとそれまでと比べて違和感があるでしょう。
人は慣れた感覚を正しくて安全だと認識して、違和感は間違ったものだと思ってしまいやすいそうです。
「違和感があるから何か間違ってるにちがいない!」と思ってしまうのは自然なことなんだとか。
その違和感が正しい方向に向かう変化なのかそうでないのかというのはあまり関係なく本能レベルの無意識下で起こるそうです。
そしてその違和感を避けたいという欲求に従った結果、今までと大して変わらない同じような不具合のある仕掛けを選んでしまいやすいのですね。
しかし、仕掛けを変えるのは何か変化が欲しいからなはず。
新しく仕掛けを選定する時には最初に求めている変化がどんなものなのかをはっきりさせてそれによって思い切った変化のあるものを選ぶのも意味のあることですね。