できないとこはたくさんだけどあまり練習はしてこない、という方に出会ったことはないでしょうか?
有吉尚子です。こんにちは!
その場では「練習しなきゃ」とか「次までに見ておきます」とか言いつつ次の時も全く変わってない・・困ってしまいますね。
でもそれって実はやる気とか根性とかの問題ではなく脳の仕組みとしては自然なことのようです。
どういうことかというと、人の脳は変わるということに抵抗を感じるようにできているんですね。
野生だった時にいつも通りのパターンで行動する方が敵のテリトリーにうっかり入ってしまうこともなく食べものも手に入って、新たな冒険やチャレンジをするよりも安全だったから。
できない自分でいても大丈夫という状況を体験したら、わざわざ新しいことができるようになる必要を痛感することは少ないです。
そして新しいことができるようになるために現在の状況を変えるのはめんどくさいし、実はちょっと怖かったり。
進まなくていいのは無意識レベルでは安心する材料になったりもしているそう。
今とは違う自分になる必要があると思うのは、今のままだと不都合があったり、「上手になって絶対にやりたいことがある!」などそのままでいることの方がリスクが高い場合です。
音大受験生なんてまさにそれ。
専門家として生きていくのに下手なままでは人生が立ち行かないと思うから必死で練習するわけですね。
では趣味でやっている方が新しいことをできるようになりたい欲求を持つのは一体どんな時なのでしょうか。
趣味でやるなら出来ないからって怒られたりクビになったりするピリピリした雰囲気よりは出来たらもっと楽しくなる、という現場の雰囲気の中にいたいですよね。
「これができたらこんな風に演奏できるよ!」というのを先生や身近な上手な人が提示するというのは目標設定の大きなきっかけになるのではないでしょうか。
演奏の仕事と教える仕事は別の専門分野なので自分が上手であれば良い先生だとは
単純に言い切れないものですが、「あんな風に演奏したい!」という憧れられる演奏をする人が楽団に一人でもいたら周りのモチベーションも大きく影響されそうですね!