ソルフェージュのレッスン、気にはなるけど「一体どんな内容なんだろう?」「初めてでも大丈夫なのかな?」と思う方も少なくないでしょう。
一般的な楽器のレッスンとは違うので、音大受験などで経験していない方にとってはイメージが浮かびませんよね。
ソルフェージュは子供向けの音感教育という捉え方をする方もいますが、当教室では幼児などの子どもは受け入れておりません。
当教室では本格思考の大人プレーヤー向けの内容になっており、子どものレッスンは音楽教育だけでなく発達や情操教育などについての側面も含まれるので分野が違うから。(中高生プレーヤーは大人扱いです)
今回は「気になるけどよくわからないし」と一歩踏み出せない方のために、当教室のソルフェージュ個人レッスンではどんなことを取り上げているのかをご紹介します。
まずソルフェージュレッスンの主な要素としては、聴音・視唱・リズム表現の3つです。
この他、個々のレベルや目標(受験合格、趣味としてのレベルアップ等)に応じて要素を追加しますが、大きな柱はこの3つ。
聴音というのは聴き取って楽譜に書き起こすことで、いわゆる耳コピです。
これは普段わたしたちが行なっている「楽譜を見る→音にする」という作業を逆から辿るもの。
どういう意味があるかというと、聴いた音を楽譜にすることでリズムの認識や音程感を確かなものにしていくことができるのです。
続けていくと、より正確で精密な譜読みができるようになり、また演奏するときにも音形のぼんやりした曖昧さが抜けて色鮮やかにフレーズが表現できるようになります。
それから書き起こした楽譜を分析することによって、作曲家の意図をどう読み解くのかというアナリーゼ力の強化も同時に行います。
ほんの4-8小節の短いフレーズを素材に聴き取るので、30分のシンフォニーを全部書き起こすような果てしない作業ではなく取り組みやすいサイズで行なっています。
得意な方はどんどん新しい素材をやって行きますが、初めての方は導入としてこんな素材で。
講師の視点からは受講者さんの書き取る順番やスピードから聴こえているものがわかります。
例えば
・ハーモニーを感じるフレーズが聴きやすいタイプなのか音階になっているフレーズが得意なのか
・リズムをどれくらい正確に認識しているのか
・苦手な音程幅は何度なのか
・短旋律からハーモニーを感じ取っているかどうか
・ハーモニーの種類を聴き分けられているかどうか
などなど。
それぞれの得意不得意に合わせて聴き方をアドバイスしつつ、比較して判断できるよう似た音形のサンプルを鳴らしたりして、聴き取る精度を上げていきます。
自分で出来るCDなどの音源耳コピだけで対応可能な内容なら、レッスンの意味がありませんからね。
またソルフェージュが初めてで聴き取りに自信のない方の場合は、導入としてこんな風に要素を分解することも。
・拍子を指でカウントしてみる
・聴き取りたい音は前の音と同じ音なのか違う音なのか
・前の音符と違う音なら隣の音かそれとも離れた音か
・一小節に何個音が入っていたか
・一小節の中で長さの違う音があったかどうか
こんな感じで一音ずつ注意して進めていくと必ず誰でも聴き取りはできるようになります。
ハーモニーも初めての場合は濁っているか透き通っているか、明るいか暗いか、という聴きやすいことを比較して判断するところから挑戦していきます。
「予備知識がなくてはついていけないのでは?」なんて心配はいりませんよ。
わかるまで手を替え品を替えで繰り返しやっていくので、初めての方でも安心してチャレンジしてみてくださいね!
個人レッスンは受け入れ枠に限界があるので、なかなかいつでもwelcome!というわけにはいきませんが、オンライングループレッスンの【みんなの演奏研究室】では随時受付をしております。
こちらではご希望いただければワンポイントレッスンのような形で個人レッスンを受けられるので、ぜひご活用くださいね!
歌うこと(視唱)やリズム表現についても追い追いご紹介していきます。