アレクサンダーテクニーク レッスン 思考と心 本番 練習

ミスを完全に克服する方法

「ミスをするのが怖いんです」

そんなお悩みを抱えた方はいらっしゃるでしょうか。

またはこんな相談をされたとき、どう答えていますか?

有吉尚子です。こんにちは!

思考と身体はちゃんと繋がっているので気合いとか根性とかそういうことではクリアできないことも多いですよね。

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では例えば、ミスをしたくないというのを肯定的に言い換えるとどうなるでしょう。

「思ったように演奏したい」「お客さんと音楽を共有したい」

それぞれで出てくる答えは違うと思います。

何かをしたくないというとき、それをポジティブな表現に言い換えるのはとても有効です。

はじめは

ミスをしたくない

正確に演奏したい

くらいの言い換えしかできないかもしれません。

そしたらさらに考えてみましょう。

「それじゃあなぜ正確に演奏したいのかな?」

ポジティブな表現になるまでこれを繰り返します。

なぜそれが有効かというと人間の脳は否定形での思考は受け付けられないからです。

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もちろん哲学など抽象的なことを考えたりすることはできるのですが、身体への指令としては否定形思考は通用しないのです。

「ミスしたくない」という場合、まず脳内でミスするという指令が出ます。

一瞬のことですがその時点で身体はミスをする準備をします。

そしてそれを後から打ち消す指令が出ます。

打ち消されたミスの代わりに何をするのかという代替プランがないと、「何もしない」という指令が脳から出ます。

身体は素直なのでそれにまた従います。

つまり「ミスをしたくない」とだけ思ったら身体はそれをする準備をした上で何もしないように固まってしまうのです。

固まった状態で音を出さなければならないとしたら、とても大変で疲れるし思わぬことをしてしまったりもしますよね。

「楽譜にある音を出す」「息を楽器に送り続ける」「ピストンを押す」「お客さんのひとりを見る」

など本人が納得できれば何でもいいのですが、具体的に動きを引き起こせる肯定表現の言葉を思い浮かべると、ちゃんと身体はその通りに動いてくれます。

ただし、「リラックスする」なんていうのは具体的に何をしたらいいかわからない言葉なので肯定表現とは違います。

ミスをしない代わりに何をしたいのかそれを一緒に考えてあげるというのも相談された時に出来ることのひとつですね。

色んなお悩みに応用してくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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