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「踏ん張りなさい」の真意

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前回の記事では伝統的な指導を分析すると興味深いですよ、ということを書きました。

有吉尚子です。こんにちは!

関連してよく耳にするワード、「しっかり踏ん張って支えなさい」なんて言葉を聞いたことはあるでしょうか。

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もしあるとしたら、それは何を意図しての指示だと思いますか?

これはふらふらして目を離すと転んでしまいそうな人に「転んだら危ないよ」という意味で言うのでしょうか。

たいていの場合、そうではないですね。

ではその言葉をかけることでどんなメリットがあるでしょう。

人によって意図することは様々でしょうが例えばここで、息の支えをしっかりさせるというのが狙いだった場合。

息の支えというのは細かいニュアンスがつけられたりなど思った通りの音を出すのに必要な息のコントロールのことですね。

息の吐き方の細かいコントロールをするのは主に腹筋群。

それがちゃんと働けるようにするためには、姿勢のコントロールのためにすでに腹筋群が使われていては動ける余地が減って困りますね。

たくさん動いてコントロールしたいのなら最初は緩んでいて自由であることが必要です。

試しにやってみるとよくわかりますが、少しだけ背中を反って後ろに傾いた姿勢になるとお腹あたりの筋肉が固まって呼吸が不自由になってしまいます。

それは後ろにひっくり返らないように姿勢維持のために腹筋群が働いていて呼吸にはあまり使えていないから起きることなんですね。

こういうことをせずに呼吸筋をフリーにするために姿勢をコントロールするという意味で立ち方や座り方を色々工夫するのはとても意味のあることです。

ただし、「踏ん張る」という言葉でどこかに力を入れるまたは辛いと感じる努力を何かしなければならないと思わせてしまうと逆効果になってしまうこともあるかも。

これも試せばすぐに納得できることですが、足(脚)にしろお腹背中にしろどこかを力ませて固めたら呼吸はもれなく不自由になりますね。

結果として起きて欲しいことは何なのか、それが考えられると「これはどういう意味だろう?」と思った時に色々自分用に言い換えることができます。

ピンと来た方は是非やってみてくださいね!

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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