クラリネットやフルートなどの管楽器以外にもピアニストやギタリストさんからもよく相談されることに「肩こり」があります。
有吉尚子です。こんにちは!
これらのプレイヤーの共通点は腕を持ち上げるタイプの楽器だということ。(腕に関係ない楽器の方が実は少ないのですが)
肩関節やヒジ関節が曲がれば腕や楽器を持ち上げる動きは出来るのに、その代わりに肩をすくめる動作で腕の持ち上げを補おうとすると、上手くいかなくてなおさら力んでしまうという悪循環が生まれやすい、というのが理由のひとつ。
ひじを曲げる代わりに肩をすくめる、わかりやすい例だとトロンボーンのスライド操作でよく見られる勘違い動作ですね。
肩こりを引き起こす主な筋肉は腕と首に関係しています。
首から両腕に向かって斜めに、また左右の肩甲骨同士も繋いでいる大きな僧帽筋というのが肩こり筋です。
どういうときに働くかというと、肩をすくめるとき、胸を張る姿勢をするときなど。
腕を曲げる代わりに関節を引き込んで長さを縮めようとすると、腕や肩だけでなく筋肉が繋がっている首から頭も引き込みがちになります。
まず一番最初に頭が頸椎の上の関節で自由に動ける状態でなければ、身体の他の部分の自由度は連動して減ってしまうし、頭と首を繋ぐバランスセンサーの役割もする筋肉が固まって機能しなくなると身体のどこかに不具合が起きてることにも気付きにくくなります。
不具合が起きてることに気付けば何か対策が立てられるけれど、それに気付けないというのは困りますね。
たかが腕のことと思いますが、全身の動きにとっても大きな影響があるものなのです。
何だか肩回りが…というとき、どうぞ気にしてみてくださいね!