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上手くならない「けどでも」星人

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レッスンのときに生徒さんの口からよく出てくるワードに「できたけど」「でも」というのがあります。

これ、無自覚に使っていると成長や進歩を阻害してしまう危険ワードです。

一見謙虚で向上心から来るような気もする言葉ですが、なぜ危険なのでしょうか。

有吉尚子です。こんにちは!

例えば、音楽の必要性から鋭い音が出したかったのでアンブシュアを工夫してみた場合。

色んなコントロールをすることで鋭い音は出せました。

その後で、個別の音にもっと表情の変化があるといいな、と感じます。

そこで出てくるのが「できたけど、でも…」

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このケースはひとつの問題をクリアしたために次の音楽的な欲求が出てきたのですね。

つまり、鋭い音を出したいという要求に基づいたトライは成功したわけです。

もしも鋭い音は出たけれど次に気になることがアンブシュアのコントロールによる唇の痛みや傷だったらどうでしょう。

ここで出てくる「できたけど…」はうまくいったから次はという種類ではなく、これよりもっとうまい手段があるはずだからそれを模索する必要がある、という意味です。

痛みや傷をともなうことは長く続けられませんからね。

このふたつの違い、小さなことのようですが積み重ねると大きな違いになります。

出来たことの弊害として何か害が出たのか、出来たことがあるためにさらに何かできそうな
可能性が見えたのか、区別がなくなると上達してるのかそうでないのかわからなくなります。

それが自分でなく先生からかけられる言葉ならなおさら。

生徒さんは次に進むべきなのか、もっとそれについて探究する必要があるのかわからなければ何を努力すればいいのかわからなくなってしまいます。

今、何のために練習しているのかが明確じゃないと、行き先がわからないのにとにかく歩くようなもので目的地にたどり着ける方が奇跡ですよね。

成功したことを見ない振りするのは謙虚や厳しさとは違って思考の混乱を招きますし、うまくいったことを認識できたら練習が楽しくなるためにそこからの効率も上がります。

新しいトライがうまくいったのかどうか、あやふやにせずちゃんと認識するというのは大切なことですね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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