楽器練習効率化ガイドブック

レッスンのときに生徒さんの口から
よく出てくるワードに
「できたけど」「でも」
というのがあります。

これ、無自覚に使っていると
成長や進歩を阻害してしまう
危険ワードです。

一見謙虚で向上心から来るような
気もする言葉ですが、
なぜ危険なのでしょうか。

有吉尚子です。こんにちは!

例えば、音楽の必要性から鋭い音が
出したかったのでアンブシュアを
工夫してみた場合。

色んなコントロールを
することで鋭い音は出せました。

その後で、
個別の音にもっと表情の変化が
あるといいな、と感じます。

そこで出てくるのが
「できたけど、でも…」

2016-09-23_15-17-20

このケースはひとつの問題を
クリアしたために次の
音楽的な欲求が出てきたのですね。

つまり、鋭い音を出したいという
要求に基づいたトライは
成功したわけです。

もしも鋭い音は出たけれど
次に気になることがアンブシュアの
コントロールによる唇の痛みや
傷だったらどうでしょう。

ここで出てくる「できたけど…」
はうまくいったから次は
という種類ではなく、
これよりもっとうまい手段が
あるはずだから
それを模索する必要がある、
という意味です。

痛みや傷をともなうことは
長く続けられませんからね。

このふたつの違い、
小さなことのようですが
積み重ねると
大きな違いになります。

出来たことの弊害として
何か害が出たのか、
出来たことがあるために
さらに何かできそうな
可能性が見えたのか、
区別がなくなると上達してるのか
そうでないのか
わからなくなります。

それが自分でなく先生から
かけられる言葉ならなおさら。

生徒さんは次に進むべきなのか、
もっとそれについて探究する
必要があるのかわからなければ
何を努力すればいいのか
わからなくなってしまいます。

今、何のために練習しているのか
が明確じゃないと、
行き先がわからないのに
とにかく歩くようなもので
目的地にたどり着ける方が
奇跡ですよね。

成功したことを見ない振りするのは
謙虚や厳しさとは違って
思考の混乱を招きますし、
うまくいったことを認識できたら
練習が楽しくなるために
そこからの効率も上がります。

新しいトライが
うまくいったのかどうか、
あやふやにせずちゃんと認識する
というのは大切なことですね!

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