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上手くならない「けどでも」星人

レッスンのときに生徒さんの口からよく出てくるワードに「できたけど」「でも」というのがあります。

これ、無自覚に使っていると成長や進歩を阻害してしまう危険ワードです。

一見謙虚で向上心から来るような気もする言葉ですが、なぜ危険なのでしょうか。

有吉尚子です。こんにちは!

例えば、音楽の必要性から鋭い音が出したかったのでアンブシュアを工夫してみた場合。

色んなコントロールをすることで鋭い音は出せました。

その後で、個別の音にもっと表情の変化があるといいな、と感じます。

そこで出てくるのが「できたけど、でも…」

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このケースはひとつの問題をクリアしたために次の音楽的な欲求が出てきたのですね。

つまり、鋭い音を出したいという要求に基づいたトライは成功したわけです。

もしも鋭い音は出たけれど次に気になることがアンブシュアのコントロールによる唇の痛みや傷だったらどうでしょう。

ここで出てくる「できたけど…」はうまくいったから次はという種類ではなく、これよりもっとうまい手段があるはずだからそれを模索する必要がある、という意味です。

痛みや傷をともなうことは長く続けられませんからね。

このふたつの違い、小さなことのようですが積み重ねると大きな違いになります。

出来たことの弊害として何か害が出たのか、出来たことがあるためにさらに何かできそうな
可能性が見えたのか、区別がなくなると上達してるのかそうでないのかわからなくなります。

それが自分でなく先生からかけられる言葉ならなおさら。

生徒さんは次に進むべきなのか、もっとそれについて探究する必要があるのかわからなければ何を努力すればいいのかわからなくなってしまいます。

今、何のために練習しているのかが明確じゃないと、行き先がわからないのにとにかく歩くようなもので目的地にたどり着ける方が奇跡ですよね。

成功したことを見ない振りするのは謙虚や厳しさとは違って思考の混乱を招きますし、うまくいったことを認識できたら練習が楽しくなるためにそこからの効率も上がります。

新しいトライがうまくいったのかどうか、あやふやにせずちゃんと認識するというのは大切なことですね!

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