今日は閑話休題、楽譜にある言葉の意外な意味についてのお話です。
有吉尚子です。こんにちは!
新しい楽譜を手にして、知らないことが書いてあったらとりあえず辞書で調べますよね。
そのときに、何の辞書を使いますか?
わたしは楽語については音楽辞典ではなく普通のイタリア語やフランス語など原語の辞典を使うのをオススメしています。
なぜというと、たとえばallegroは音楽用語の「快速テンポ」という意味だけではなく、イタリア語では「陽気な・快活な」という意味なのです。
それを知っているとただ単に速い、というのとは捉え方が変わりますよね。
他にもmoderatoは音楽辞典にあるのは「中くらいの速さで」。
中くらいってあやふやですがイタリア語では「控え目な・無茶しない・抑えた」となってます。
adagioは「くつろいで」。
largoは「幅広い・ゆったりとした・気前の良い・偏狭でない」。
cedezはフランス語で「譲る」という意味です。
ritardandoと同じ、なんて言われてしまったりしますがニュアンスが違うのですね。
schnelleはドイツ語で「速い」という意味の他に「急流・早瀬」という意味もあります。
フェルマータfermataに至っては「停留所・駅・立ち止まること」ですからね。
音を長く伸ばす、ではないのですよね。
まだ知らなかったことはもちろんですが、すでに知ってることも原語の辞書でもう一度見てみると新たな発見があって面白いかもしれません。
それでは、また次の記事で!