フレーズの中で何か一音だけ音程が変だなという時、何を基準に合わせていますか?
有吉尚子です。こんにちは!
音程のいい悪いは縦横の周囲との関係性の中で見えるものです。
ハーモニーディレクターやチューナーで合わせても神経質になるだけであまり意味がありませんね。
そういう時にチューナーでどれくらいどういう傾向になっているのか確認してみるのは普通によくやることだと思います。
では、確認できて微調整してもう一度音を出してみる時、何を頼りにしているでしょうか。
チューナーのメーターで真ん中、というのではなく演奏中に使えるアイデアで合わせたいですね。
例えば基準となる音がユニゾンで他のパートにあればそこに寄せるというのもいいでしょう。
先生がその時だけ基準音を出してそれに寄せてみるのもありかもしれません。
ただし、演奏中に基準とするのがユニゾンだけだとちょっと心配ですね。
もう一度言いますが音程のいい悪いは縦横の周囲との関係性の中で見えるものです。
ベースの音や他の声部の音に対してどれくらいだとぴったりになるのかを練習するには、前後関係やユニゾンだけでなくオクターブや5度や4度、できるなら3度などに合わせることも必要です。
よくハーモニーディレクターでその音程を鳴らしてみたりというのを見かけますが、ベース音に対してハモる音程を先生が出して生徒はそれにユニゾンでつける、という練習だけだとなぜその高さがちょうどいいのか自分で判断して調整する練習にはなりません。
基準のユニゾンがなくなった途端、またハーモニーが崩れたりするのは自分でぴったりなポイントが探せないからなんですね。
ソロの曲の練習でも、気になる音そのものと同じ高さの音ではなくその時に鳴っている和声の根音を鳴らして、その中でどうフレーズを演奏するかを耳を使いながら色々試してみましょう。
そうすると気持ちいい音程とそうでない音程、またどうやってそのコントロールをすればいいかが演奏に使える形で理解できたりします。
ユニゾン以外の音から音程をとる練習、ピンときたら試してみてくださいね!