出来たり出来なかったりするのが練習だと思っていませんか?
有吉尚子です。こんばんは!
練習というのは成功体験やそれをやるときに何を意図するかなんてことを積み上げていく作業です。
はじめはゆっくりのテンポからやりましょうとはこの記事シリーズでは耳にタコができるほど繰り返しお伝えしていますが、そのときに出来たり出来なかったりするということはそのテンポは自分にはまだ速すぎるんだと思っていいでしょう。
音は絶対に間違えないしテクニック的にも余裕があるというテンポが練習スタートのときに選びたいテンポです。
「運が良ければ成功する」なんていうのは練習ではなくギャンブルみたいなものですし、どういう意図で何をしたら成功するのかという確かな情報が得られないという意味で再現性がありません。
というと「やりながら身体で覚える」なんて言う声もありそうですが、間違った音を出したらそれが良い悪いどう思っているかに関わらず脳は記憶していきます。
間違った動きも身体は覚えているんですよ。
出来た体験を積み重ねていくには少しずつテンポを上げていくときにある程度のところで引っかかったり間違えたりすることが出てくるでしょうが、その引っ掛かりの原因を見つけて解決し、「もう絶対確実にできる!ゆっくりのときと同じように心にも余裕がある」と思うようになってから次のテンポアップをしましょう。
そうでなければそのテンポではまだ出来ていないということですからね。
ちゃんと出来てから次に進むという練習をしたら「できた!」の積み重ねになって自信だけでなくそれを正しく行うための意図することや手順も身につけていくことが出来ます。
出来たり出来なかったりするのは成功するための意図を選んだり手順をやるための時間が足りない、つまりテンポが速すぎるのが一因になっています。
その成功のための意図や手順がわからないって場合は、情報不足なのでレッスンを受けたりできている人にやり方を尋ねたりする必要がありますね。
出来るか出来ないかはともかくとにかく繰り返す!なんてことはわたしも練習方法がわからない頃によくやっていましたが、はっきり言って時間のムダですから忙しい大人に向いた方法ではありません。
出来るまで繰り返すのではなく出来た体験とその意図や手順を積み上げて行きましょう。
参考にしてみてくださいね!