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それはんな方が困った時に助けを求められる
練習ガイドブックです。
こんな方におすすめ
- 練習はしているけれど結果につながっている気がしない
- チューナーとメトロノームに頼りっぱなしになってしまう
- 演奏についてきちんと学んでみたいけれどキッカケが掴めない
- 指揮者の言っていることが理解できない
- 楽団仲間との人間関係で悩みがち
- 気軽に取り組めるトレーニング方法を知りたい
- レッスンする機会があるけれど自信を持てていない
- プロの音楽家が考えていることを知りたい
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書籍概要
目次
はじめに
第一章 あるあるなお悩みと解決のヒント
(1)個人練習編
◆速いパッセージが苦手
◆メトロノームに合わせることができない
◆リズム感がない
◆長い音や休符で拍がわからなくなる
◆音に表情がなく棒吹きになってしまう
◆練習しても上達している気がしない
◆響かせ方がわからない/音量が出ない
◆腹筋運動をしているのに効果がない気がする
◆ロングトーンが面倒くさい
◆忙しくて練習時間を取るのが難しい/楽器を触ることが練習だと思っている
◆音符を追う以上の譜読みの仕方がわからない
◆いつかは楽典を学びたいと思っている
◆合奏中に指揮者が言うことが理解できない
(2)合奏編
◆チューナーのつけっぱなしをやめられない
◆「自由に歌って」と言われると困る
◆倍音ってつまり何?
◆基礎合奏がマンネリでつまらない
◆音程・リズム合わせ以外のパート練習内容が浮かばない
◆音程が悪いと言われる
◆リズム感がなくて乗り遅れる
◆タンギングが汚くなる
◆講師の指導が自分たちに合わない
(3)人間関係編
◆練習に出てこないメンバーにイライラする
◆隣の席の人にダメ出しされて落ち込むことがある
◆周りに比べて自分だけ特別下手くそな気がする
◆悪口を言ってくる仲間がいる
◆アドバイスをしているのに迷惑がられてしまう
(4)レッスン編(受ける時)
◆先生の出す音と自分の音の違いがよくわからない
◆アドバイスをもらってもすぐに対応できない
◆練習せずにレッスンを受けることに罪悪感がある
◆一人で練習していた時にできたことがレッスンではできなくなる
◆お腹の支えってよく言われるけどそれが何なのかよくわからない
◆良くなったと言われても自分ではそう思えない
(5)本番編
◆間違えたところが気になってさらにミスを連発してしまう
◆本番の舞台には魔物がいると思う
◆したくないのに緊張してしまう
◆大事な本番が怖く感じる
◆本番になると身体がこわばって吹きにくくなる
◆ソロの前に「きたきたー!」と焦ってしまう
◆緊張を感じたらとにかく落ち着こうとする
◆練習では何ともなかった場所でミスをする
◆たくさん練習したのに上手くいかなかった経験がある
(6)レッスン編(教える時)
◆練習してきてくれない
◆理論的な話をしても通じない
◆間違ったことを教えてしまわないか不安
◆プロでもない自分が教えて良いのか悩む
第二章 演奏をより良くするための各科目内容と学び方
(1)読譜力(楽典とアナリーゼ)
◆楽譜から音楽を読み解く力とは
◆楽譜から読み取れること
◆読書と譜読みの共通点
◆分析したら個性が出せないのでは?
◆どうやって学ぶもの?
(2)楽器と心身のコントロール(アレクサンダーテクニーク)
◆アレクサンダーテクニークの効果
◆アレクサンダーテクニークとは
◆切り離せない楽器と心と身体
◆楽器のコントロール
◆身体のコントロール
◆心と身体の関係
◆思考のコントロール
◆どこで学べる?
◆どんなレッスンをするの?
(3)聴く力について(ソルフェージュ)
◆耳のトレーニングとは
◆ソルフェージュのトレーニングあれこれ
◆楽器を使わない理由
◆ソルフェージュをやっても意味がない?
◆どれくらい続ければ良いの?
◆どこで学べる?
第三章 セルフトレーニング―アナリーゼ編―
(1)和音からストーリーを読み解く方法
◆和音は3種類で考えよう!
◆落ち着きを表す和音
◆盛り上がりの和音
◆色付け和音のヒミツ
(2)音の距離からストーリーを読み解く方法
◆メロディーの抑揚のつけ方
◆フレーズの抑揚を読み解く
(3)パート譜を使ったアナリーゼ
◆作品全体に共通するモチーフ
◆音の高低から見る盛り上がり
◆和音と音の距離から見るストーリー
◆帰りたいのに帰れない浮遊感
◆次に繋げる伸ばし音
◆色彩感豊かな盛り上がり
◆郷愁を誘うけれど悲しくはない和音運び
第四章 セルフトレーニング―アレクサンダーテクニーク編―
(1)アレクサンダーテクニークを使ってみる
◆アレクサンダーテクニークの原理
◆アレクサンダーテクニークを体験する
(2)ブレスを快適にして気持ちよく吹こう!
◆ラクにたくさん吸うための呼吸トレーニング
◆空気は吸い込めない
◆腹式呼吸と胸式呼吸
(3)構えとブレスの関係
◆長時間辛くならない構え方
◆ブレスで肩が上がるのは自然なこと
◆腕がブレスの邪魔をする
◆身体を硬らせる思考
第五章 セルフトレーニング―ソルフェージュ編―
(1)通勤電車でソルフェージュ
◆心の中で音を歌うトレーニング
◆音の距離を正確にするトレーニング
◆旋律を正確に歌う
(2)ハーモニートレーニング
◆倍音とハーモニー
◆ハーモニーを合わせる方法
◆耳で合わせるトレーニング
◆他のパートの音を聴いてハモる
(3)周りを聴く耳を育てる
◆周りを聴くためのトレーニング
◆モノマネごっこで耳を良くする
◆カノン遊びで耳を良くしちゃおう!
第六章 プロ演奏家・指導者の声
(1)木管楽器奏者
(2)金管楽器奏者
(3)弦楽器奏者
(4)その他の楽器奏者
(5)指導者・指揮者
あとがき
コメントを寄稿いただいたプロ演奏家・指導者のみなさま
◆フルート・オカリナ奏者/講師
安部早織さん
◆湘南エールアンサンブル/オーボエ奏者
ドルチェミュージックアカデミー講師
板谷宏美さん
◆東京佼成ウインドオーケストラ/オーボエ奏者
宮村和宏さん
◆東京フィルハーモニー交響楽団/オーボエ奏者
若林沙弥香さん
◆東京007-Super Clarinet Ensemble-/エスクラリネット奏者
平塚友美さん
◆東京佼成ウインドオーケストラ/クラリネット奏者
大浦綾子さん
◆音楽隊/クラリネット奏者
Y.Oさん
◆東京都交響楽団/クラリネット奏者
勝山大舗さん
◆クラリネット&サクソフォン奏者 作編曲家
金山徹さん
◆山形交響楽団/首席クラリネット奏者
川上一道さん
◆ソロイスト/クラリネット奏者
コハーン・イシュトヴァーンさん
◆ジャズクラリネット奏者 洗足学園音楽大学講師
谷口英治さん
◆クラリネット奏者
藤井一男さん
◆木管五重奏カラフル/クラリネット奏者
若林愛さん
◆洗足学園音楽大学・相愛大学講師
クラリネット奏者
渡邊一毅さん
◆パシフィックフィルハーモニア東京/トランペット奏者
後藤慎介さん
◆大阪交響楽団/首席トロンボーン奏者
ユーフォニアム・ソリスト
阿部竜之介さん
◆バストロンボーン奏者 日本トロンボーン協会/常任理事
ハイパートロンボーンズメンバー
沼田司さん
◆ユーフォニアム奏者
尾原進さん
◆テューバ奏者 演奏指導者
アレクサンダーテクニーク講師
石川佳秀さん
◆シュピール室内合奏団/テューバ奏者
本橋隼人さん
◆演奏家 楽器講師
Rさん
◆ヴァイオリニスト 合同会社DualAMP代表
MariNaさん
◆ヴァイオリン・ヴィオラ奏者
アレクサンダーテクニーク教師
村井薫さん
◆NHK交響楽団/コントラバス奏者
矢内陽子さん
◆フリーランス/コントラバス奏者
ジュニアオーケストラトレーナー
別森麗さん
◆フラメンコギタリスト
VIVAフラメンコ音楽教室代表
池川寿一さん
◆ビブラフォン奏者
リトミックなど音楽講師
臼井麻意子さん
◆琴奏者
大平光美さん
◆ベーシスト アレンジャー
アレクサンダーテクニーク教師
斉藤真也さん
◆ジャズ・ピアニスト YouTuber
保坂修平さん
◆横浜市吹奏楽連盟理事
横浜市部活動指導員
大胡田忠敏さん
◆ハンガリー・ソルノク市立劇場/客演指揮者
ハンガリー・ソルノク市交響楽団/レジデント・コンダクター
T.Kさん
◆ピアーチェ音楽教室主宰
松本佐智子さん
◆吹奏楽指揮 指導者
マーチングディレクター 音楽療法家
松本たか子さん
◆ブリッツフィル/音楽監督
琉球フィル/正指揮者
洗足学園音楽大学講師
松元宏康さん
*楽器の音の高い順・五十音順
はじめに(試し読み)
この本は「演奏することが大好きなのに行き詰まって悩んでいる」「上達するために努力しているのにある程度以上に上手くなれない」そんな方の助けになればという想いで書きました。
私自身、楽器の練習はたくさんしているのに「それなり」止まりでいまいち突き抜けて上手くなれないことに悩んだ期間が長くあり、音楽大学・大学院を終えた後にも様々なレッスンや講座を受講したり本を読んだりなど、試行錯誤を続けてきました。それはソルフェージュやダルクローズリトミック、アレクサンダーテクニーク、アドリブ演奏、心理学やレッスンでの指導法、人間の脳や身体について、その他ジャンルも内容も様々です。
そんな中で出会った、自分自身が中途半端でモヤモヤした状態から抜け出すきっかけになったことや、目から鱗が落ちる体験をしたレッスン、もっと早くに知りたかったことなど、きっとお役に立つであろうことを、プロアマ問わず同じように悩んでいる奏者仲間に共有したいと思っています。
この本で学んだことはご自身で活用していただくことはもちろん、どんどん楽団仲間やお友達や生徒さんに伝えて行っていただけたら嬉しいです。
あるあるなお悩みの原因と解決法、音出しできないご自宅でもできるトレーニングなど色々ご紹介しています。気になるところから開いてご活用ください。
楽器を人生の友として、心豊かで充実した音楽ライフを送れる方が一人でも増えますように、願いを込めて。
2023年8月4日 有吉尚子
著者プロフィール
有吉 尚子
聴く耳育成®︎協会代表理事
クラリネット奏者
アレクサンダーテクニーク教師
管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家
◆プロフィール◆
1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。
オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。
及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。
NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。
これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。
演奏やレッスン活動をするうちに基礎を学んできていないためにコンプレックスを抱え悩んでいる奏者がとても多いことに気付き、プロ志望でなくても本格的に演奏を学べる場所の必要性を痛感。
自身が音楽大学・大学院の修了後に改めてソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークを学び、演奏技術だけでなく作品の解釈や練習の組み立て方、本番に向かうメンタル面のコントロールなど実際の演奏に結びつけながら総合的に身につけることの大切さを実感したことを活かし「聴く耳育成メソッド」を立ち上げる。
レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。
これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。
「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band Press」などに記事を寄稿。
現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。
BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。聴く耳育成®︎協会代表理事。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。
◆知らないだけで上達できないのはフェアじゃない!◆
これまでにプロ奏者なら当たり前に知っているような基本的なことを知らずに苦労しているアマチュア奏者の方をたくさん目にしてきて、「知るだけで解決できることを学ぶ機会が無いのはフェアじゃない!真剣に演奏したい人は誰でも学べる仕組みを作らなければ!」と感じるようになりました。
自分自身が音大だけでなくソルフェージュやアレクサンダーテクニーク、音楽専門家のためのリトミックなどから学び、また演奏現場での経験から必要だと痛感したことや役に立ったことなど、情報発信していくことはプロアマ問わずたくさんの奏者の助けになると信じています。
これまでに講座やレッスンを受講された方からは、
「こんなに楽に鳴るなんて!」
「楽譜からストーリーが見えるようになりました」
「思ってもみなかった音が聴こえてきました!」
「挫けそうだったけれど楽しく続けられそうな気持ちになりました」
そんな嬉しい声をたくさんいただいています。
楽譜から読み取ったことに自信を持って、自分の心と身体を大切に長く健康的に、仲間とただ一緒に音を出すだけでない音でのコミュニケーションであるアンサンブルをするのは本当に人生を豊かにしてくれます。
大好きな音楽を大切な仲間と共に長く楽しく演奏できる人が増えることを心から願って、「レッスンや講座には行けないけれどスキルアップしたい!」という方のためにメール講座や書籍・無料冊子などの学びの機会をご用意しました。
ひとりでも多くの方が音楽で心豊かなを人生を送れるよう応援したいと思っています。