必ず誰にでも当てはまるわけではもちろんありませんが、趣味でやっていて上達が足踏みしてしまうという方に多くみられるひとつの傾向があります。
それは小さなズレを軽視すること。
有吉尚子です。こんにちは!
ちょっとくらいのミスや指の滑り、リズムのほんの些細な崩れ、音程がたまたま外れた、そんなことは小さなことで大したことじゃないしまぐれだし。
そんな風に一見些細なちょっとした結果のズレを見ないふりしてしまうことが多くありがちなんです。
そして小さなまぐれのたまたまの間違いやハプニングを繰り返してそれを習慣化してしまうんですね。
また習慣化された小さなミスは積もり重なって大きなズレやトラブルに繋がってもいって、いつかあやふやな音程リズムで吹くことが当たり前に感じる耳と望んだ音楽ではないものに妥協する心を作ってしまいます。
そして大事な場面で思ったようにフレーズが演奏出来なかったり、失敗したりなど痛い目を見るような大きなズレが起きてから「ちょっと間違えることもあるけど普段は大体できているのに…楽に完璧にできるような裏ワザを誰か教えてくれないかな?」なんて思うんですね。
でも結果はそれまでの自分の意図が作り出しているものなので、自分が思った通りの精度でやろうとしたことが起きてるわけなんです。
そして習慣化された大きなズレを改めて直すのは大変な時間と労力と場合によってはお金もかかります。
ハイスピードで上達していく人やプロとして演奏してる人は、そういう小さなもしかしたら気のせいかもしれないようなズレをちゃんと拾って分析対処するから大きなズレになってから修正する時間と労力を使わないんですね。
練習のコツを知りたいなら本当に必要なのは小技や裏ワザなんていうものではなく、些細なことに目を向ける注意力を育てることを大切にするのをオススメしたいと思います。