横隔膜は内臓を押して下げお腹周りをふくらませる働きをするのはすでに結構知られていることだと思います。
だけど肋骨の動きにも横隔膜が関わっているって知ってますか?
横隔膜は肋骨を上に持ち上げて肋骨の内部の容積(つまり肺)を広げる役割りもしているのです。
もしかしたらちょっとわかりにくいかもしれませんが、横隔膜は下がるときに肋骨を持ち上げるという作用もあるのです。
反対の言葉が並んでいるので混乱してしまいそうですね。
わたしもこの話を初めて聞いた時は「???もう一回言って!」などと飲み込むのに時間がかかったものでした(笑)
横隔膜は下にさがるときに平べったくなって肋骨の縁を押し広げるのです。
それが肋間筋やその他の筋肉と協力して結果的に肋骨を上に持ち上げる動きにつながります。
つまり胸が持ち上がる動きはわたしたちが呼吸をするときには自然に起きているべきもの。
「胸式呼吸はダメ!胸は絶対動かさない!」
なんていうのは盛大にブレスの邪魔をする考えなのです。
だからわたしのレッスンでは腹式呼吸が大切で胸式呼吸はダメだとは言いません。
身体全体が動いて呼吸動作が起きるのを許すというのはとても大切なこと。
気にしてみてくださいね!