コミュニケーション 合奏・アンサンブル 思考と心

もっと練習してほしいのに

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楽団仲間に対して「もっと練習して欲しい」「もっと真剣にやってほしい」そんな風に思うことってあるでしょうか?

有吉尚子です。こんにちは!

アマチュア楽団なら色んな状況の色んなモチベーションの人がいるのでそんな温度差を感じることも少なくないかもしれません。

そんなときってどうしていますか?

直球で「もっと頑張ろうよ」なんて言ってみても伝わらなくてモヤモヤすることが多いでしょう。

あなたは良い演奏をしたいしお客さんにも楽しんで欲しいという気持ちでいたとしても、相手の大切にしている価値観はそこじゃないかもしれませんね。

練習後の飲み会が好きで参加しているのかもしれないし、呼吸機能維持や体力作りのために練習に来るのかもしれません。

そしてオーディションをしていたり入団に際して何かコンセプトに同意したりするシステムでない限り色んな人が来るのは仕方のないことでもありますよね。

そんな場合にまず知っておきたいことがあります。

それは良い演奏をしたい、お客さんに良いものを届けたい、という気持ちを抱くのは常識や当然感じるべきことではなく現在のあなたの個人的な欲求だということ。

音楽に真剣に向き合いたいと思うのは素晴らしいことです。

そういう人と付き合いたいとわたしも常々思っています。

とはいえそれを価値観の違う他人に押し付けたらお互いに理解し合ったり譲歩し合うのは難しくならないでしょうか。

「あなたはこれができていないから練習するべきですよ」そんなことを言われたって普通はやりたくならないですよね。

もし万が一それで練習してきてくれたとしたら、あなたのことがとても好きであなたの価値観を尊重したいと思ってくれたのか、楽しみに来てるのに毎度毎度面倒なことを言われるのがイヤでそれを回避するためか、そんなところです。

この曲をこのメンバーでこんな風にできたら楽しいな!

そのために自分のパートの完成度をもう少し上げたいな!

そんな風に思って練習してきたというわけではないことを知っておいたほうが良いかもしれません。

人間は自分でやりたいと思ったことしかしたくないものです。

自分の価値観を押し付けずにお互い理解し合って譲歩し合う、そんな関係はアンサンブルをするときにも影響するのものです。

あなたが真剣にやりたいならそれに共感してくれる人を探すか、共感してもらえる何かを提示して反応してくれるのを期待するか、譲歩して付き合ってもらうかなんですね。

そして「一緒にがんばろう!」という誘いに相手が乗ってこなかったとしても、それはあなたが自分の主張を通したいと思うのと対等に大切にされるべき権利なんです。

「どうしても相手に譲ってもらって自分の主張を通したい!」そんな風に思って苦しくなるのは自分自身なんですよね。

そう考えてみると恋愛なんかと一緒かもしれません。

ストレスが溜まったりイライラするのは相手のせいではなく自分の欲求との付き合い方が原因かもしれない、そんなことを一度立ち止まってゆっくり考えてみるのもときには役に立つものですよ。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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