有吉尚子です。こんにちは!
演奏をしている人はマッサージに通ってるという話をよく聞きます。
楽器演奏は不自然な姿勢だからどこか痛くなったらマッサージにいくのは仕方のないことだ。
そんな風に話していることも多いんですね。
でも。
このブログを読んでる方はそれは仕方のないことだなんて思いませんよね。
痛くなってから悪くなってから治療するというのは対症療法的です。
出ている症状に対処するのは必要なことではありますが、根本的になぜ痛くなるのか?痛くならないためにはどうしたらいいのか?そんなことを考える方が建設的かもしれません。
とはいえ普段の生活ではどこか具合が悪くならなければ健康のありがたみは感じることは少なくなりがちです。
どこもなんともない時に病院に行かないのと同じで別段痛くもなく上手くいってるのに奏法を見直そうなんて普通は思いませんよね。
それなら。
痛くなったり疲れやすいなと感じたときは奏法や身体の使い方を見直すチャンスなのではないでしょうか。
マッサージや投薬で一時的に症状を抑えてみたって根本原因を解決しなければ繰り返すのは当然ですよね。
わたしが趣味で勉強している漢方も病気になる前にちょっとした違和感があったり不調が出てきそう、という「未病」の段階で栄養や生活リズムのバランスを取り戻すことを大切にしています。
そういう点で、怪我やトラブルに繋がる前に身体や心の仕組みに沿って無理のない動き方をするためのアレクサンダー・テクニークとも共通する考え方だなと思います。
病気や怪我でないのに演奏していて痛みが出るのはしばらくマッサージに行ってないからではなく、負荷のかかる身体の使い方をしているからです。
そしてそれは続けたら深刻な怪我やトラブルに繋がる可能性があるのを教えてくれているのですね。
マッサージに行ってスッキリしてまた同じ奏法をするのではなく一旦立ち止まって見直してみる方がこれからずっと演奏を続けていく助けになるかもしれませんよ。