有吉尚子です。こんにちは!
初めての曲を見る時、ゆっくりから練習するのはみなさん普通にやっていることだと思います。
では。
ゆっくりからやるときの目的はどんなことなんでしょうか。
・指を慣らすため
・楽譜に慣れるため
・ブレスやアンブシュアのコントロールに慣れるため
こんなことがあるでしょうか。
ではこの中のひとつひとつ、どれくらいの精度で慣れていこうと思っていますか?
指が迷いながらも何とか一回目的の運指になったらそれでもう慣れたということにしていませんか?
音がドかレかミかわかったら楽譜はOK!なんてことにしていないでしょうか。
それではゆっくりやる意味があまりないかもしれませんよ。
指の動きに注目するならどの音からどの音に行く時に滑りやすいのか引っかかるのか、それがわかったら具体的に何の指が遅いのか速すぎるのか、それを知って改善するためにゆっくりやってるわけですよね。
楽譜に慣れることだって、ドレミと順番に音が並んでるのかドミソと離れた音に進んでるのかで装飾的な飾りの音形なのか和音を感じさせたいのかなど意味が変わるし吹き方も変わります。
ただ書いてある音を知るだけでなく何の音がどういう意味でそこに書いてあるのか考えてそれに沿った吹き方を見つけるのが楽譜に慣れるということですよね。
そんなことは初見でスピードが速かったら追いつけないからゆっくりやるわけです。
そういう観察や分析をしながらだとゆっくりテンポでも結構脳内は忙しいんですよね。
そして繰り返すうちに脳の情報処理速度が上がってくるからテンポが上げられるわけです。
ゆっくりだからってボンヤリ吹いていては全然意味のある練習になりません。
何のために何をするのか考えながらする練習は短時間で上手くなるために一番の近道になるんですよ!