音色のコントロールのためにできることって何がありますか?というご質問をいただきました。
有吉尚子です。こんにちは!
わたしがクラリネットを吹いていて思うところで回答すると、音に変化を付けるために自分で変えることのできる要素は
・吹き込む息の量
・息のスピード
・発音(アタック)の鋭さ、やわらかさ
意外と少ないですが、これくらいでしょうか。
口の中を広くとか狭くなどは息の量やスピードを変えるための操作なのでここに含まれますね。
優しく小さく柔らかい音にしたければ息の量は少なく、スピードはゆっくり、アタックはソフトにしますよね。
Con fuocoな感じにしたければ、息の量は多く、スピードは速く、アタックは鋭くなります。
ピンと張り詰めた雰囲気にしたければ、息の量は少なく、スピードは速くしますよね。
ふくよかな感じがほしければ、息の量は多く、スピードはゆっくりとか。
どんな表情も突き詰めると、この息の量とスピード、アタックの鋭さ度合いのグラデーションで出すのかなと今のところ思っています。
長い音で大きく柔らかいところから細く鋭い音への変化とか、逆に大きくて激しいところから柔らかいところへの変化も、そのグラデーションの中で度合いを変えていくとできるような気がします。
自分がそういう気分になるかどうかというのは出てくる音にはあんまり関係ないんですね。
音色を変えるためにどういうコントロールをするかはっきり思い浮かべて吹いてみてそれでどんな効果があるかをチェックしてみるとだんだんわかってくるというものでもあるかもしれませんね。
気になったらぜひ試してみてくださいね!