有吉尚子です。こんにちは!
前回の脳科学のおすすめ本、「これは覚えておきたい!」と思うことがたくさんだったのでもう少しご紹介します。
これもすごく納得したのですが「何かをすると決断した、という自覚よりも前に脳は活動を開始している」ということ。
意図的にわたしたちが何か決断をする前に脳はすでに勝手に決断しているんだとか。
確かに決断をするまでに色んな葛藤を乗り越えてるとき、それはすでに決断に向けて心を整理している状態と言えるかもしれませんよね。
電極で調べても人は決断をする前に決断の信号をすでに発しているそうです。
そして決断も何かの作業も同じでやればやるほど慣れていって、新しいものに飛び込む癖のある人は常に飛び込み続けるし、逆にやらないことになれてる人は渋るのが当たり前になっていく、とも。
だから生産的な人とそうでない人のIQだとか学生時代の成績だとかはあまり関係なく、どういうものを意図的に選ぶ習慣があるかで人生と性格が方向付けられるそうです。
わたしたちは日常でつい楽な方に流れがちではありますが、何を楽と感じるかはそれぞれ。
落ち着きのない人は落ち着いていられないからこそ新しいことをするばかりでひとつひとつが深まらないけど、新しいことをしない人はそれはそれで発展性がないなど、ちょっと考えさせられますね。
自分がどういう傾向を持ってるのかは知っておいて損はないと思います。
また「脳の仕組みを使うために、仕組みを知っている必要はない」というのはまた頼もしいお言葉。
車を運転するのに車を作れる必要がないのと一緒ですね。
脳のことはまだまだ未解明のことも多くて、これから明らかになるだろうこともたくさんなのだそうです。
未知のことを知って生活に活かせるようにアレンジしていくのは楽しいことですね!
そして最後に。
わたしはこの本を読んで印象的でなかった大部分は2日ほどできれいさっぱり忘れました。
だからわたしが印象的だったと紹介してる内容は多分に偏ってると思います。
自分の専門に直接関わらないと思うと長期記憶に残るところまで行かないのですね。
そして情報の洪水の中で自分にとって必要な情報を取捨選択していくのも脳の働きなんだとか。
ばっちり作用してくれているようです。
何もかも覚えていたら逆に引き出しが多すぎて適切なときに適切な情報を引き出せなくなるわけで、ありがたい機能がたくさん備わっているということですね。
とても面白ったのでオススメいたします。
「最新脳科学で読み解く脳のしくみ」
サンドラ・アーモット、サム・ワン 共著
東洋経済新報社より