アレクサンダー・テクニーク 思考と心 身体の仕組み

「動かす」と「動ける」は違う

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「この関節が自由に動ける方が音が良くなる」なんてことを知ったとき、どれどれ?なんてまずそこを動かしてみたくなりますよね。

有吉尚子です。こんにちは!

動かしてみたくなるのは普通の心理ですから別に悪いことじゃありません。

ただし。

自由に振動したり奏法コントロールのために必要なときに固まっていないで動けるようにしておくことは、意図的に動かし続けるのとはちょっとだけ違うことなのです。

どういうことなんでしょう。

何か意図を持って動かすときには筋力を使いますよね。

それは不必要なことをしないから外からの力(ここでは特に振動)によって勝手に受動的に動かされるのとは違った筋肉の働きです。

「自由に動ける」というのは不必要なことをしていないから必要なときに動きが起こるのに余計なストレスがかからないという状態です。

動ける方が良いと知ったらつい動かしてみたくなる気持ちはよくわかるのですけれどね。

アレクサンダー・テクニークでは「undo」なんて言ったりします。

意図的には何もしないことで身体のシステムがやりたいことに対して上手く作用することを信頼して、自分で何かしようと余計なことをしないという考え方です。

これは何もしないということでも無いんですけでどね。

というのはもちろん演奏には筋力は必要ですから、全身がダルダルに緩んでいればいいというものでもありません。

やっぱり何かはする必要はある、ということ。

ちょっと専門的なお話になってしまいましたが、結局大切なのはやりたいことに対する必要なことと不必要なことのバランスを上手く取っていくことなのかもしれませんね。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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