今回は「スコアを読んでみたいけど何にもわからないからどこから手を付けたらいいのか・・」という方におすすめな本をご紹介します。
実際のポケットスコアみたいな見た目がなんだかかわいいですね!
著者の諸井三郎さんは楽曲解説などでかなり鋭く的確な文章を綴られる方なので、気になっており買ってみました。
内容は楽曲解説の導入というよりはかなり優しいオーケストラのスコアを読むための導入、というイメージ。
むしろスコアの「読み方」というより、「眺め方」といった方が適切なくらい初めての方向けかもしれません。
基本的な楽典や和声、アナリーゼの知識がある方にとっては物足りないと思いますが、合奏経験があまりなくオーケストラに入団したばかりで「取り組んでいる曲のスコアを買ったけれど使い方がわからない」という方には役立ちそうです。
中身をざっくりとご紹介すると、
・楽器の表記や特性について
・ト音へ音ハ音など各音部記号と移調楽器について
・実際の作品での例
という構成で50ページほどしかなく、あっという間に読めてしまいます。
「パート譜はいつも見ているけどスコアは何だか難しそう」
「よく見かけるけど読めないこの楽器はなに?」
「移調楽器ってどういうものなの?」
というような誰に尋ねたらいいかわからないような基本的なことについての疑問が解決します。
楽典よりはるかに薄いですし、シンプルで簡単な導入を求めている方にピッタリかもしれませんね!
スコアリーディング
諸井三郎 著
全音楽譜出版社より