楽団などで決まったメンバーで長く一緒に演奏を続けていると、仲間の些細な一言で苛立ったり傷ついたりなんてことはないでしょうか?
有吉尚子です。こんにちは!
そういうとき、どんな風に考えたらお互いに気持ちよく演奏を一緒にし続けられるでしょうか。
今回はそんなときのアイデアをひとつシェアしたいと思います。
まず第一歩、自分がどんな気持ちなのかに気がつくことがスタートです。
自分がモヤモヤしてると気付いたら「なんかモヤモヤする」というような曖昧な言葉ではなく「残念に感じている」とか「悲しい、怒っている」など具体的にしてみましょう。
「んーどうかな…と思った。」なんていうのは日常では使いがちですが具体的ではありませんね。
モヤモヤがあるなら「どうかな」ではなくもっと何か感じたはず。
それをはっきりさせてみましょう。
自己観察の精度が上がると譜読みの精度も上がっていくのでこれは一石二鳥かもしれません。
どんな種類の感情なのかわかったら次は自分が何を期待していたからそんな気持ちになったのかに目を向けてみます。
・丁寧に接してもらいたかった
・認めてもらいたかった
・同じ姿勢で音楽をしたかった
・優先的に対応して欲しかった
・言葉を選んで話して欲しかった
などなど色々気がつくかもしれませんね。
では次は自分が期待したことを相手が満たすべきだったかどうかを考えてみましょう。
…。
…。
…。
どうですか?
何だかバカバカしくなってはきませんか?
相手がいつもあなたの望むように振る舞うなんて可能性はそんなに高くはないはずです。
例えば言葉を選ばず乱暴な声がけをしてきたとしたってそれは相手の選択であり、自分はどう反応するかを自分で選べるものですよね。
そこで反射的に「なぜもっと言葉を選ばないのか」と相手を責めるのは「あなたは私の期待通りに振る舞うべきだ」と主張するようなものだと思いませんか?
そんなのおかしな理屈ですね。
外から刺激が来たらそれに反射的に応える前に一呼吸おいて自分の感情と求めてることをはっきりさせてから、相手にどんなことを伝えたいか考えてみるのはどうでしょうか。
感情的になってすぐに怒ったり落ち込んだりするよりはずっと建設的なコミュニケーションが取れそうな気がしませんか?
誰かの言動に過剰反応してしまいがちだなと感じる方に役に立つアイデアのひとつかもしれません。
ピンと来たらぜひ試してみてくださいね!