アナリーゼ ソルフェージュ

分類しやすい和音の見方

前回の記事ではモーツァルトのきらきら星変奏曲からテーマ部分の和音がどうなってるかを見ていました。

有吉尚子です。こんにちは!

4小節目までは1度の落ち着きの和音と4度の色付け和音でした。

では5小節目はどうでしょうか。

この小節にはシとレとファがありますね。

単純にシレファの7度と考えても間違いではありませんが、ここはできるだけ主要三和音でシンプルに見ていきたいと思います。

主要三和音というのは1度・4度・5度のことで色んなオシャレ和音をわかりやすくするため大まかに3つに分類した時のそれぞれの代表になる和音のことです。

1度は落ち着き和音、

4度は色付け和音、

5度は盛り上がり和音ですね。

辞書や検索などでもっと詳しく知りたくなった時に自分で調べるのに便利なためにいうと、

1度は主和音、

4度は下属和音、

5度は属和音、

という名前が付いています。

それ以外の2・3・6・7度は副三和音という名前。

曲の展開の中でメインな和音とそれ以外、というような感じでしょうか。

本題に戻って、5小節目のシレファはメインじゃない7度とも取れるんですが、ソシレファのソが隠れてる和音とも考えられるんです。

ソシレファはC-durの5度ソシレにより盛り上がり感をプラスした属七という和音なので、和声の骨格のメインである主要三和音の中の属和音(5度)とも言えるんですね。

で、ここではできるだけ和声の骨格のメインな和音で考えると分類が簡単になるのでちょっとオシャレした5度である盛り上がりの和音ということにします。

少しだけ複雑な話になったので続きはまた次回書いていきますね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。

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