有吉尚子です。こんにちは!
楽譜を分析するアナリーゼのことやそれを実際の演奏にどう活かすか、なんてことをいくつかお伝えしてきました。
ここからは実際の作品ではどんな手順で分析をするかということもご紹介していきます。
分析なんて言われると難しいような気がしちゃいますが、作曲家からのお手紙を読むようなものなので是非気軽にチャレンジしてみてくださいね!
今回は「きらきら星」を題材にやって見ましょう!
きらきら星って元はフランスのシャンソンで「あのね、お母さん」というタイトル
でしたがイギリスでthe Starというタイトルの替え歌にされてから童謡として有名になったそうです。
というのはウィキペディアでついさっき見ました(笑)
モーツァルトもこのテーマを使って変奏曲を書いていますね。
アレンジはそれこそ星の数ほど出ていますが、有名なところでモーツァルトの12の変奏曲からテーマ部分を取り上げます。
(IMSLPより)
楽譜をざっと見ると
・C-durだということ
・2/4拍子になってること
・8小節が3グループのABA形式になってるってこと
・一番盛り上がるのはBグループの7.8小節目あたりだということ
こんなことがわかります。
では。
各小節内の和音はどんなのが使われているでしょうか。
たった2声部しかないから和音なんてわからない!ということもないんですね。
どうやって見ればいいかご紹介していきます。
わかりやすいのは2小節目、ここでは上下の五線の両方を合わせてドとミとソが登場しています。
なので単純に考えてこの小節はドミソの和音が使われています。
そしてこの曲はC-durなので、この小節は1度の落ち着き和音なんだなということがわかります。
同じように3小節目はドファラなので4度の色付け和音ですね。
4小節目は2小節目と全く同じなので1度の落ち着き和音です。
1小節目はドの音しかないのでしようと思えば色んな解釈ができるのですが、一旦ドミソの1度ということにしておきます。
5小節目以降は何通りか考えられるところもあります。
そういうところはどんな風に考えたらいいか、次回また見ていきましょう!