アレクサンダー・テクニーク コミュニケーション レッスン 思考と心

「感じ」に頼った指導

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レッスンを受けるときにも教えるときにもある危険なことに「こんな感じで」という指導があります。

有吉尚子です。こんにちは!

「こんな感じで」

これはあいまいであることが問題なのではなく、どんなに具体的な細かい表現で
「感じ」を言い表しても間違って伝わる可能性があることが危険なんです。

当たり前ですが同じ動作をしてもそれによって人がそれぞれ感じることは必ずしも同じではありません。

むしろ違っているのが当たり前です。

例えばアンブシュアについて「口を狭く、きゅっとした感じで、先端がすぼまるような…」といくら言っても解釈の仕方は
たくさんあるんですよね。

唇を締め付ければ良いのかな、

歯とアゴで噛めば良いのかな、

舌やほっぺたの筋肉で何かするのかな、

のどで操作するのかな…

いろいろ考えられますが口の中の状況なんて本当に人それぞれ。

ある人には舌を前歯に触れるのが具合が良くても別の人にはそれはやりにくい動きだったりします。

しかも手足のように演奏中に動きがどうなってるか外から見えるわけではない部分についてならなおさらひとつの表現では伝わりきらないことが多いです。

ではどうしたら?

レッスンを受ける時なら先生はそれを伝えることで何を引き起こしたいのかを考えてみたり、教える時なら生徒に何をしてもらいたいのか、感覚的な手段ではなく結果として起きてほしいことにフォーカスして目の前の相手オリジナルの方法を考えてみたりするのは役に立つことの一つです。

例えば口の中の容積を狭くしてもらいたいなら「もっと噛んで、絞めて」だけではなく「そのためにできることは他には何があるかな?」と一緒に見ていくのも一つの手ですよね。

そうすると「そういえば舌の動きは使ってなかった!」なんて自分で発見してくれることだって起こりえます。

相手に通じる言葉を色々試してみるなんてことは日常のコミュニケーションなら当然ですよね。

レッスンの場面でもどう言ったらどうやったら通じるかな?ということをいつも考えていたいですね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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