アレクサンダー・テクニーク コミュニケーション レッスン 思考と心 練習 身体の仕組み

指に問題はないけど運指が変な時

Pocket

運指のタイミングがずれたり違う音に行く時にかすれたりするのは必ずしも指の問題ではないかもしれません。

有吉尚子です。こんにちは!

今日は色んな楽器に応用できるクラリネットの生徒さんとの実際のレッスンのひとコマをご紹介します。

クラリネットを始めて一年ほどのこの生徒さんは小指でのたくさんのキーの操作にまだ少し不慣れです。

前の音から次の音にレガートで移るとき、なかなかスムーズにいかなくて音がかすれてしまったり発音できなかったり。

この日のテーマは「ミ〜ド」がレガートで吹けるようになること。

このときは指が複数のキーを上手く同時に操作できていないことが原因のひとつだったのですが、指の操作のタイミングが問題であることはわかっていたそうです。

そこでひとつ提案。

「指でキーを操作した結果としてどのトーンホールが開いて逆にどのトーンホールが閉まるのか一度目で見て確認してみましょう」

クラリネットの右薬指はトーンホールを指で直接開け閉めしますが、薬指のすぐ隣にある小指はキーの先についたタンポがトーンホールを開け閉めします。

2016-10-10_22-01-22

2016-10-10_22-04-21

ほんの少しの差ですが、薬指は力点と作用点が一緒なのに小指は力点と作用点が別々なので完全に同時に指を動かすとトーンホールに作用するのにちょっとだけ時差が生まれます。

そのため小指のトーンホールの塞がりがほんのちょっとだけ遅くなってしまいます。

そしてそのほんの少しの塞がりきらない瞬間にかすれた音が出てしまうんですね。

先ほどの生徒さん、小指が薬指よりも気持ち早く動き出す必要があるのを確認してもう一度やってみたら…

ちゃんと音が移り変わってレガートになりました!

このレッスンでは引き起こしたいことにどんな動きが必要なのかを整理しただけです。

指に問題があるわけではなかったんですね!

木管楽器では似たようなケースはたくさん出てくると思います。

もしそういう場面に遭遇したらぜひこのアイデアを活かしてみてくださいね!

メール講座では演奏に必要なスキルについてさらに詳しく毎日無料でお届けしています。ぜひ読者登録してくださいね!
完全無料

受信形式

HTMLメール

文字メール

  • この記事を書いた人

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

-アレクサンダー・テクニーク, コミュニケーション, レッスン, 思考と心, 練習, 身体の仕組み

© 2021 聴く耳育成メソッド