アレクサンダー・テクニーク ソルフェージュ レッスン

遠くから見た演奏家のプレイを真似る危険

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楽器を吹くときにたくさん動いてるように見える人とそうでもない人がいますが、それって演奏にはどんな影響があるんでしょうか。

有吉尚子です。こんにちは!

効率的に、と考えるのであればたくさん動いてるというのはあまり効率的ではないのでは…とか、

動きがたくさんある方が柔軟に身体が使えてる証拠?とか、

「実際はどちらがどういいの!」なんて思っていませんか?

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大きな身振りはアインザッツを合わせたりするのに必要なこともあるので、必ずしも音を出す以外の動きはムダ、なんてこともありません。

しかし、大きな動きをしている人は本当に全身が柔軟に演奏のために使えているかというと、そうとも限らないのです。

というのは、大きな身振りをするためには小さな関節がグラグラして全体が不安定にならないよう細部を固めているということが結構ありがちなパターンだから。

細部を筋肉が固めていれば振動を止めるので音は響きにくくなります。

勢いを持って大きな身振りで演奏してるのに意外と鳴らない、というのはこのパターンですね。

反対にほとんど動かないように見える場合、大きな動きとして表れるほどではない細かい部分でうまくバランスを取っているので遠目には微動だにしないように見えるけれど実際は常に微細な動きが起きているなんてパターンもあります。

これは振動を止めず活かせるので大抵の場合、よく鳴ります。

素晴らしいプレイヤーがホールの後ろの席からみると微動だにしないように見えるからといってそれを真似て身体を固めてしまうことは、結果的に響かない硬い音を作り出してしまうということを知っていたいですね。

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反対に「キレのある動きでカッコいい」なんて場合も、そっくりそれを見た目だけで真似てしまうと身体のこわばりと奏法の不自由さを招くかもしれません。

もちろん微動だにしないように見えて実際に身体が固まってる人もいるし、大きな身振りでいながら細部も繊細に動きを持っている人もいます。

音を豊かに鳴らすという目的で大切なのは遠くから見たときの印象より実際に細部に繊細で細かい動きが起きてるかどうか。

音と身体の動きの関係、気にしてみてくださいね。

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有吉 尚子

有吉 尚子

クラリネット奏者。 栃木県日光市出身。 都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。 クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。 ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。 受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。 及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。 2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。 2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。 オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。 また、ソルフェージュや音楽理論、アレクサンダーテクニークなどのレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 音楽教室N music salon 主宰。

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