社会人として働いていると音出しできる場所や時間が限られるために仕事が忙しいと練習できない日が続くことも多いと思います。
そういう状況でも音楽を続けたい!という場合、楽器を使わなくてもできる練習があったらどうでしょうか?
有吉尚子です。こんにちは!
譜読みについては以前少しお話しましたが、実際の演奏法についてもできることがあるでしょうか。
実は日常の動作全てで演奏につながるトレーニングができる方法があります。
それは何か動作をした時に身体全体がどんな風に動くかを注意して観察すること。
例えば駅に向かって急いで歩く時に「首や肩や頭を絶対動かさないぞ!」と固めて歩くのと、
どこも全部自由に動いていいことにして駅に向かって急いで歩く、
という時の違いを自分で観察してみましょう。
その時に自分の思考と身体の動き方や快適さはどれくらいか、脚以外で急ぐために使える場所はどこなのか、なんてことを考えてみたらどうでしょうか。
そういう自己観察を続けるとだんだん観察の精度が上がっていきます。
観察の精度が上がると、いざ楽器を出して練習し始めた時に出ている音の他に身体の動き方、快適さ、したいと思ったことをするための動きについて、などなど注意を払えるようになっていきます。
注意を払えて起きていることや自分がやってることにより気がつくようになっていると一回フレーズを演奏しただけでもそこからたくさんの情報を得られるようになるんですね。
何度も同じことをやって、ようやく不具合に気付いて変えようとするのに比べて、音出しできる時間内でのトライアンドエラーの回数が段違いに多くなって密度の濃い練習ができるようになるのです。
練習の時にやみくもに繰り返してむやみに練習に時間がかかってしまってるしまう、なんて場合は試してみるといいかもしれませんよ!