「上手な人は、恵まれた環境の人は、いいなあ」
というのが口癖になってしまってる人に出会ったことはありますか?
有吉尚子です。こんにちは!
謙遜のような羨望のような言葉ですが、そんな口癖を聞いた時にどんな風に対応していますか?
「〇〇さんもやればできますよ!」
なんて返しても
「いやいや、私なんて・・・」
という謙遜とも自己否定とも言えるようなお返事が来て返しに困ってしまうことはないでしょうか。
そういう方は得てしてものすごく上手になったりはしないものですがなぜそうなってしまうのでしょう。
一見、自己肯定感の低さからくることのようにも感じられるのですが、そういう人は「やりさえすれば環境さえあれば自分にもできる!」という自信を無意識に持っていることもあります。
もちろん本当に環境さえ整えばしっかり練習もしてどんどん上手になっていくパターンもあります。
でも。
やらないことでチャレンジしてもできないかもしれないという可能性から目をそらしている現実逃避な場合も多いです。
じゃあどうしたら?
例えば、一緒に吹いていて何か一つでも「成功した!」という体験をさせてあげるのはどうでしょう。
生徒さんのレッスンなら課題になってるものを演奏した後、
「こことここが残念でしたね」
ではなく
「ここができましたね!」
というできたポイントを言葉にして伝えるんです。
できたポイントは自分では見落としがちなものですから、客観的な外部からのサポートはとても有効です。
そして「できたポイント」を毎回たくさん持って帰れたら自分はできる人間だからできないことは不快だと感じるようになります。
自分にとっての当たり前の基準が変わるのですね。
一度できるのが当たり前だという基準になってしまえば、その既存の基準をひっくり返すのは面倒だし怖いので「出来て当たり前」を維持しようと脳が勝手に努力します。
そうすると練習できる隙間時間を見つけたり、練習しなければならない言い訳を探して飲み会を断ったりもできてしまいます。
(もちろん練習より飲み会が大切な事もあります)
練習しないまたはチャレンジしない言い訳を探していた時と脳がやっていることは同じですが、方向が逆なのですね。
当たり前の基準をいつの間にかすり替えてしまうこと、ピンときたら是非試してみてくださいね!