吹奏楽器では音をまっすぐ保つには息の支えが大事って聞いたことはありますよね。
だけど息の支えというのは、つまり具体的に言うと何のことなのでしょう。
有吉尚子です。こんにちは!
「支え」という言葉から連想するのは安定した揺るがない何かでしょうか。
動かない、ぶれないなども連想できますね。
お腹をしっかりドンと安定させて吹くなんてイメージもあるかもしれません。
では、安定したお腹ってどんな状態だと思いますか?
膨らまして張り出すのはムダですよと以前お伝えしましたね。
安定してるというのはずっと膨らんでることではありません。
それに筋肉をカチカチに固めることでもありません。
よく見られるのが、安定させよう支えようと思って腹筋をこわばらせて硬くしているパターン。
お腹を押してもびくともしないっていう状態ですね。
筋肉をこわばらせていると疲れますから頑張ってる感・しっかり支えてる感があるのでちゃんとやってる気がして安心しますね。
だけど、まっすぐ音をのばし続けたいなら均等に同じ量の息を吐き続ける必要があります。
そして吐く息をコントロールするのは胴体の色んな筋肉群です。
(腹筋だけではありません!)
筋肉はかたまっていては働けませんから、同じ速度で息を送り続けるには動き続けなければなりません。
支えるというのはつまりは一定の形を保つことではなく、一定の速度で息が出ていくように力加減の調整をしながらコントロールし続けること。
動き続けることなんですね。
言葉のイメージで目的に沿わないことをイメージさせてしまうケース、もしかしたら他にもあるかもしれませんね。